ネアンデルタール人由来「重症化予防する遺伝子」[2021/02/21 12:05]

 新型コロナウイルス感染症の重症化を予防する遺伝子を現代人がネアンデルタール人から受け継いでいるとする研究結果が発表されました。

 研究結果を発表したのはOIST(沖縄科学技術大学院大学)のスバンテ・ペーボ教授の研究グループです。

 現代人から見つかった新型コロナの重症化を「予防する」遺伝子がネアンデルタール人に由来することを突き止めました。

 日本人も約30%が保有しているとしています。

 ペーボ教授らは新型コロナを「重症化させる」遺伝子も同時に現代人に受け継がれていることを発見しています。

 死者が多いヨーロッパの人たちが「重症化」遺伝子と「予防する」遺伝子の両方を持つのに対し、死者が少ない日本人など東アジアの人は「予防する」遺伝子のみを持っているということです。

 ペーボ教授:「日本人は重症化を予防する遺伝子を持っている一方で、重症化する遺伝子は持っていないので幸運だ」

 ただ、ペーボ教授は重症化の原因としては年齢や糖尿病などがより強く関わっているとしています。

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