仕事内容変わらずも…訪問介護は優先接種の対象外[2021/02/22 23:30]

政府は、新型コロナウイルスのワクチンについて、高齢者の次に高齢者施設で働く介護職員などへ優先接種を始めたいとしています。実は、同じ介護の仕事でも、老人ホームなどの施設で働く人は優先接種の対象ですが、訪問介護で働く人は対象外です。

訪問介護の仕事に就いて4年になる石井茅花さん(29)は、ワクチン優先接種の対象者ではありません。一日で、6軒の訪問先を回ることもあり、不安は尽きないといいます。
ヘルパーステーションなのはな・石井茅花さん:「正直、驚いた。できるなら一日も早く打ちたいと思う。無症状だと自分が感染しているかわからない。持病を持っている人もいるので、すごく不安」

なぜ、訪問介護は、優先接種の対象外なのでしょうか。厚生労働省によりますと、施設ではクラスターの恐れがあり、感染が広がっても事業を続ける必要があります。一方、訪問介護は、介護者が感染しても、人を変えることで対応できるなどとしています。

しかし、石井さんが働く事業所の所長は「人手が足りない」と話します。
ヘルパーステーションなのはな・小松幸子所長:「昨年に緊急事態宣言が出てから、かなりヘルパーも緊張して、『辞めてしまいたい』という人が何人かいた。だいたい8〜9人は退職した。経営にも大きく影響している」
この事業所では、利用者が感染した後も、防護服などを着て、介護を行ってきました。厚労省は、利用者が感染した後、自宅療養の間は、訪問介護を続けるよう事業者に求めています。病床が、ひっ迫しているためです。

介護従事者は、全国に約210万人、その4分の1ほどが訪問介護の職員です。新型コロナ感染への不安から、仕事を辞める人が増えているというなか、石井さんは、今、こう思っています。
ヘルパーステーションなのはな・石井茅花さん:「コロナだからこそ、サービスを必要としている利用者がいる以上、私は支援を続けたい。ワクチンを打ったということで、少なからず安心する部分もある。対象外ではなく、対象内にしてもらえることを願う」

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