相手を不快に…中高年が陥る“LINEの落とし穴”[2021/02/23 23:00]

とれたてのバズった話題をお届けする「トレバズ」のコーナー。

(大木優紀アナウンサー)
中高年が陥りがちなLINEの落とし穴。きょうは私も心当たりがありすぎて、グサグサ傷つきながら前に進めたいと思います。

コロナ禍でLINEの活用が急増してまして、去年4月の1カ月間に送られたテキスト・スタンプ・画像の数が56億を超えまして過去最大になったそうです。

(小松靖アナウンサー)
えー日本国内だけで!?

(大木アナ)
そうなんです。その一方で、SNSでは若者からこんな不満の声が広がっています。
「在宅勤務でLINE多めになってからおじさんからのLINEがヤバすぎて不快」
「職場の業務連絡用LINEで絵文字多用するおばさんが痛すぎて胸が苦しい」
あ、多用してる…って思って傷つくんですけど、実際にどんなのがいけないのか?しっかり学んでいきましょう!

SNSのスペシャリスト高橋暁子さん監修、“おばさんLINE”の特徴という事で例文を作っていただきました。シチュエーションとしては年下のママ友におすすめのお店を聞くLINEの文章です。

[画面:ダメなLINEの文章(おばさんバージョン)]

(大木アナ)
「やっほー 元気い〜 コロナのせいで全然ご飯とか全然行けないねえ 早くコロナおさまれえ〜(笑)」と近況報告して、おすすめのお店があったら教えて欲しいとお願いしています。「私オバサンだから最近の若い子がいくお店トカあんまり知らないのお」「おすすめがあったら、ぜひ教えてネエ」。若者代表・田中さん!不快なポイントありますか?

(田中萌アナウンサー)
まず長いですね!もう手紙みたいな長文ですよね。

(大木アナ)
美沙希さんは?

(林美沙希アナウンサー)
私も長いなと思いました。あと結構絵文字を多用、「おすすめ」とかも絵文字になってますよね。

(大木アナ)
小松さん!ポップで元気で親しみやすい、明るいLINEですよね?

(小松アナ)
なんかお願いしているので、逆に2、3行だと失礼かなって思っちゃう。だからお願い教えてって逆に丁寧なのかなって思っちゃいました。

(大木アナ)
よかった!味方がいた!

では、どこがNGなのか?一つ目は、田中さんが指摘したように「長すぎる文章、多すぎる改行」。これはよくないんですって。おじさん・おばさんのLINEって「なんか画面が黒いよね」って影口叩かれるんですって。2か3センテンスで送るのが無難だという事です。

あと、「小文字のあいうえおと絵文字を連打」もNG。「知らないのお」とか「教えてネエ」とか小文字が多い。また絵文字の連打も不快感を与える。特に赤いビックリマーク「!!」の絵文字、私よく愛用してたんですけど、「これを使うのって正直ガラケー世代だなって思ってました」って若いスタッフに言われてびっくりしました。

(小松アナ)
そうなんですか…。

(大木アナ)
ほんとすみませんって感じですけど、どうだったかなって思って小松さんとのLINEのやりとりを見返してみたんですよ。小松さん!画面真っ黒でした。私は絵文字を連打してました。まさにおじさんとおばさんのやりとりになってました。

(小松アナ)
何これ?大木さんの懺悔の回ですか?

(大木アナ)
あんまりにも心あたりがあって。

(小松アナ)
お互い心地良ければいいんでしょうけど、世代の違う方にはやっぱり気をつけた方がいいですね。

(大木アナ)
やっぱり不快感は与えちゃいけないじゃないですか。

(林美沙希アナ)
パッとみて絵文字が多くて明るいのは嬉しいですけどね。

(大木アナ)
あと、これもダメなんですって。「中高年アピール」。「私オバサンだから」っていうのは「そんな事ないですよ」待ち、強要につながるから、これはダメ。

(小松アナ)
難しいなあ。

(大木アナ)
で、SNSのプロ高橋さんに正しい文章を作ってもらいました。

「画面:SNSのプロが添削したLINEの文章」

これだけシンプルにした方がいいんですって!さらっと伝えて、絵文字も多用しない。

(小松アナ)
確かに読みやすいな!

(大木アナ)
これおじさんバージョンもあるので見ていきましょう

「画面:ダメなLINEの文章(おじさんバージョン)」

「おっつ〜 ○○チャン 今日もテレワーク業務お疲れ!!」という事で、ちょっと小言を言って自分の若い頃の話をして、軽く飲みに誘って、「気軽に連絡くれたまえよ!!!」という文章なんですが、萌さんどうですか?

(田中萌アナ)
優しいですけどね、誘ってくれるのは。でも、真ん中の「自分語り」ですか、これはいらないんじゃないかなと思います。

(大木アナ)
美沙希さんどうですか?

(林美沙希アナ)
もうちょっと効率よく…。

(田中萌アナ)
文章が長いかな…。

(大木アナ)
どこがNGなのか?まず「冒頭の軽めなノリ」。「おっつ〜」とか「おっは〜」とかこれは「痛い」って一言で集約されちゃうんですって。やめた方がいいらしいです。

(小松アナ)
※苦笑

(大木アナ)
「自分語りからの食事の誘い」もNG。まあ誘われるのを待ちましょうって事ですね。あと、「23:50」!ここ!送信時間も相手のプライベートに食い込むような時間はNGという事でこういうところも注意したいですね。

これも、きちんと添削していただくとシンプルになるんです。

「画面:SNSのプロが添削したLINEの文章」

これだけ、シンプルでいいんですって!

(田中萌アナ)
確かに優しい上司って感じしますね。

(大木アナ)
ちょっとイケメンですよね。絵文字も多用しない。

(小松アナ)
「悩みますよね。慣れないテレワークだとなおさらだと思います」「困ったことがあればなんでも相談してくださいね」。この文章は常に相手の立場に立った文面だなって思います。

(大木アナ)
小松さん、さすがです!LINE活用の極意というのはとにかく「相手に合わせて距離感を正しく認識すること」だそうです。自戒を込めて、今日のトレバズでした。

(小松アナ)
高橋さん!勉強になりました!

(「スーパーJチャンネル」2月23日放送分より)

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