どう見抜く?キャンペーン本物でも当選メールは偽物[2021/02/24 23:00]

とれたてのバズった話題をお届けする「トレバズ」のコーナー。                    

(大木優紀アナウンサー) 
今、SNS詐欺が巧妙化してるんです。LINEで友達から詐欺メッセージが送られてくる、そんなケースもあるようなんです。見ていきましょう。こちら、ツイッターやインスタグラムなどで行われているメーカーとかブランドのプレゼントキャンペーン、これは本物です。これをリツイートやフォローすると応募できますよというもの。よくありますよね、最近。

で、これに応募すると・・なんとその企業になりすました別のアカウントから当選を知らせる偽のメッセージが送られてくるんです。実際にどういったメッセージなのか?大きくして見ました。

[画面:偽の当選メッセージ]

メッセージ上には本物のアカウント名が入っています。でも、よくみると「勝者として賞を受け取るために」とか「最速の5人に限定」とか、若干日本語に違和感を覚えるような文章になっている。で、怪しいサイトへのリンクが貼ってありまして、ここへ誘導されるんです。実際ここのサイトに行ってみますと、商品をもらうための手数料が必要ですよ、ですから電子マネーを買ってくださいといったことに促されてしまうんです。

ただ小松さん、最初の応募は本物なんですよ。一回応募しているだけに、身に覚えがあるだけにダマされてしまうケースがあるようなんですね。

(小松靖アナウンサー)
なぜ、応募した企業がわかるんでしょうか?

(大木アナ)
これ、リツイートとかフォローをするのが応募条件なので、誰がこのキャンペーンに応募しているのか悪い人たちからもわかってしまうんです。

(小松アナ)
あ、なるほど見えちゃうんですね。そうかそうか。

(大木アナ)
この人応募しているな、だからその人のアカウントに向かってダイレクトでメッセージを送ってくる。非常に巧妙なんですよ。

次、こんなケースもありました。【ITジャーナリスト 三上洋さんによると】
LINEを使った企業なりすましなんですが、これなんと友達から送られてくるんですよ。こんな感じです。大手外食チェーン・1年間無料キャンペーンというメッセージ、ここをクリックしてねというサイトが貼られています。ここを押しますと、「商品をもらうには5人にメッセージを送ってください」というようなサイトに飛ぶんです。でこのサイト、実は5回訪れると、「当選しました」というのが出てきます。その下に電話番号が入っていて、「この番号に電話してくださいね」とあるんですが、よく見ると国際電話なんです。これかけたらどうなるのか?

国際電話にかけてしまうと日本語アナウンスでクイズが流れたりするようなんです。でシンキングタイムにBGMが流れて、どうやら通話時間を引き伸ばそうという作戦らしいんです。というのも3分間で請求額1188円、非常に高額なんです。で、ITジャーナリストの三上さんの推察によりますと、現地の国際通信会社と詐欺グループが何らかの契約をしていて、この高額の請求の一部をせしめているのではないか?ということなんですよ。

(小松アナ)
私の中で刺さったのは、騙されてるかもなって思っても問題出されてシンキングタイムの音楽流れたら、考えて聞いちゃうんだなっていうこと。そういう心理につけこんでるって事ですよね。

(大木アナ)
そう、何があるんだろう、何があるんだろうって思っている間にカチャカチャカチャカチャと時間が経ってしまう。

(林美桜アナウンサー)
友達から送られてきたら、ちょっと騙されちゃいますよね。

(大木アナ)
そう、この友達も騙されているわけなんです。一時期あったチェーンメールのような状態になって結構広まってしまっている。ケンタッキーフライドチキンなどでもありまして、注意喚起が行われています。

さあ、ITジャーナリストの三上さんに伺いました。どう気をつけたらいいのか?基本中の基本は「慎重になる事しかない!」という事です。まず「当選しましたよ」などの連絡があった場合、その企業の公式HPで注意喚起などがないかチェックしてください。そしてDMの送り主と同じアカウントかチェックしてください。そしてDMの送り主のアカウントのフォロワーが極端に少なくないか?このあたりをチェックすると偽物を見分けられます。

さらに先ほどありましたけど、国際電話はいけません。国内の企業が国際電話に誘導する事はないので、これがきたら怪しいと思ってくださいとのことでした。 

とにかく慎重になるしかないということです。今日のトレバズでした。 

(「スーパーJチャンネル」2月24日放送分より)

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