発生から1週間…栃木・足利の山火事 2カ所で延焼中[2021/02/27 12:33]

 栃木県足利市の山火事は発生から1週間が経ちましたが、鎮火のめどは立っていません。27日は風が強く、再び燃え広がる恐れもあります。

 (社会部・冨田和裕記者報告)
 乾燥した風が時折強く吹いています。煙は見えませんが、うっすらと焦げ臭いにおいが風に乗って対策本部のエリアまで流れてきます。

 1週間が経ち、消火活動は今も空から放水に頼らざるを得ません。災害派遣要請を受けた自衛隊のヘリコプターは午前6時から山の北西約10キロ離れた所にあるダムで一度に5トンの水を運べる容器に水を入れ、火災現場に向かっています。煙が上がっている場所の上空からピンポイントでの消火活動を何度も何度も繰り返しています。

 朝に上空から取材したところ、火の手が上がっている場所は確認できませんでした。しかし、最新の災害対策本部の情報では、住宅街から数キロ離れた山の中など今も2カ所で延焼が収まっていないのが確認されたということです。

 また、上空からでは分からない小さな火の手がまだ延焼している可能性が高く風も強いことから、災害対策本部では引き続き警戒を強めています。

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