リバウンド予測“第4波”を抑える方法とは?[2021/02/28 22:00]

緊急事態宣言の解除で感染の再拡大、リバウンドは起きるのでしょうか?データ分析と人工知能を使いシミュレーションしました。

▽“5月中旬に約2000人感染”の可能性
今回、東京都のケースをシミュレーションしていただいたのは、政府のコロナ対策のプロジェクトに携わった筑波大学大学院の倉橋節也教授です。

倉橋教授
「去年の6月以降の緊急事態宣言が解除された後と同じような行動をもし国民がとったらって前提ですけど“第4波”必ず来ると」

シミュレーションでは、来月7日に感染者が200人程度まで下がって緊急事態宣言を解除した場合、5月の中旬ごろにはまた2000人近い感染者が出てリバウンド(第4波)が起きるという結果に。
さらに11月には“第5波”が来るという可能性も示されました。

▽“ワクチン接種”第4波にどう影響?
政府の計画通りワクチン接種が進んだ場合のシミュレーションも行いました。

倉橋教授
「“第4波”変わらないですね。ちょっとしか下がってないです、やっぱり最初はなかなか効かないですよね。」

ワクチンを接種した場合、年末の“第5波”はほぼゼロになりますが、“第4波”は防げないという結果になりました。この「リバウンド」が起きるとされる5月中旬は、東京オリンピックの準備が佳境を迎える頃です。

倉橋教授
「東京だけですけど、(感染者が)1500人とか行っちゃいますので、オリンピックをやるっていうのはかなり苦しいかなっていう感じはします。当然オリンピックによって外国の人が来るわけですから、これ以上にリスクある。ただそれ(第4波)を防ぐ方法もひとつあります」

▽第4波を防ぐ方法は“緊急事態解除のタイミング”
倉橋教授はこのリバウンドを抑える方法もあるといいます。その方法を行った場合のシミュレーションでは第4波は400人程度に抑えられ、オリンピックが始まるころには100人程度になっています。
一体、どのような方法なのでしょうか?

倉橋教授
「緊急事態宣言を解除するタイミングをできるだけ100人くらいにまでになるように3月7日の感染者数を下げるという努力を国民にしていただく前提です。プラス、緊急事態宣言が解除されたからもう自由に外に出てみんなと喋って食事もしていいっていうのを止めていただき、外出はいつも会っている4人までにしてもらい、食事の時は斜めに座って遮蔽板を置くという事をしていただければ、実はここまで下げることができる。5月の連休までは緊急事態宣言が解除されても、できるだけ今までと同じくらいの強さで、その強度で感染を防ぐということが大事です。」

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