震災10年 津波で流された写真などの返却事業 終了へ[2021/03/01 12:08]
東日本大震災からまもなく10年。ANNでは11日当日まで、様々な被災地の今を伝えて参ります。初回の1日は宮城県から。津波で流された写真など思い出の品の返却事業が役割を終えようとしています。
人生の門出…成長の記録。津波で流され、持ち主が分からなくなった思い出の品です。
先月、仙台市で開かれた返却会。市とNPO法人が2011年から毎年、実施してきましたが、今回で最後となりました。
訪れた人:「自分が写っているのが3枚あった。やっぱりうれしい」
震災後、全国から駆け付けたボランティアが、がれきをかき分け拾い集めた思い出の品。
泥を落とすと各地で展示され、持ち主の元へと返されてきました。
その後は、規模を縮小しつつも続けられてきましたが、最近は訪れる人が減少し、各地でその役目を終えようとしています。
宮城県気仙沼市では先月28日、最後の日を迎えました。
これまでに約100万枚の写真を回収し、69万枚を返却してきました。
訪れた人:「10年経って落ち着く方もいる。あと1、2年、残してもらえたら」
県内では今月で、岩沼市や東松島市、七ケ浜町も終了します。