津波から生還した青年が語り継ぐ「迷わず逃げて」[2021/03/07 12:09]

 東日本大震災からまもなく10年。宮城県石巻市で津波で家ごと流されて9日後に奇跡的に救出された青年がいます。

 阿部任さん(26):「あの時、ちゃんと逃げていれば良かったと。10年間経った今も後悔しています」

 震災当時、高校1年だった阿部さんは津波で家ごと約200メートル流され、9日後、祖母と一緒に救助されました。

 阿部任さん(16):「水とか飲んで、あとはお菓子があったので、お菓子を食べていた。助かって良かった」

 高校卒業後は山形の大学に進学し、就職を機にふるさとへ戻ると語り部としての活動をスタートしました。

 阿部任さん(23):「皆さんがこういった震災に遭った時は、本当に迷わずに逃げてもらいたい」

 語り部になって3年。コロナ禍で直接、被災地を訪れることが難しい今、オンラインで自身の経験を語り続けています。

 阿部任さん(26):「自分の語り部が力になれば良い」

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