東日本大震災から10年 復興進む岩手県・釜石市は[2021/03/11 06:17]

 東日本大震災から11日で10年です。この1年で新たに3人の身元が特定されましたが、死者は1万5899人で、今も2500人以上が行方不明です。ラグビーのワールドカップの試合が行われるなど復興が進む岩手県釜石市から報告です。

 (照井七瀬アナウンサー報告)
 釜石市鵜住居町から伝えます。

 震災から11年目の訪れを告げる朝日がまもなく昇ろうとしています。

 朝の釜石市はマイナス0.5度と少し肌寒い朝を迎えました。

 10年前の11日、津波は川をさかのぼり、町をのみ込みました。

 釜石市全体では、1000人以上が死亡または行方不明となっていて、そのうちの半分以上が鵜住居で犠牲となりました。

 震災前、鵜住居は市の防災センターがあった場所でもあり、避難してきた162人が亡くなったという場所でもあります。

 そして、山側には津波で全壊した小中学校の跡地に建てられた、鵜住居復興スタジアムがあります。

 おととしのラグビーワールドカップでは、この場所から釜石市の復興を世界に発信しました。

 被災地は少しずつですが、復興への歩みを進めています。

 今月11日は各地で追悼式典が行われ、一日、鎮魂の祈りに包まれます。

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