犠牲者の名前刻まれた慰霊碑 宮城・石巻市で除幕式[2021/03/11 12:04]

 宮城県石巻市では、犠牲となった人の名前が刻まれた慰霊碑の除幕式が行われました。

 (鈴木奏斗アナウンサー報告)
 旧北上川の河口に位置する石巻市の南浜門脇地区です。ここには震災前、約4800人が暮らしていました。しかし、高さ約7メートルの津波に襲われ、石巻市内で最も多い394人が犠牲となり、今も148人が行方不明となっています。

 以前は多くの住宅が立ち並んでいたこの場所には、今は、震災の教訓を伝える石巻南浜津波復興祈念公園が整備されています。高台には災害公営住宅が整備され、住民が移り住むなど、この10年間で港町は大きく様変わりしました。

 この公園の慰霊碑には、石巻市内で犠牲となった4094人のうち、遺族の同意を得た3695人の名前が刻まれています。

 遺族代表・佐藤梨恵さん:「生かされた者として、前に進んでいかなければならないという励みになると思う」

 この公園の北側には、津波と火災の爪痕を残す旧・門脇小学校の校舎があります。石巻市では、今年中に震災遺構として整備し、津波の恐ろしさや避難判断の重要性を後世に伝えていきます。

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