「自宅に置く墓」や「Web墓」まで! 最新お墓事情[2021/03/18 23:00]

とれたてのバズった話題をお届けする「トレバズ」のコーナー。

(大木優紀アナウンサー)
お彼岸ですから今日はこちらです。コロナ禍で注目される、お墓の最前線を取材しました。まずこちら!やはりコロナの影響ですね。「年に一度も墓参りに行かなかった」という方が、2019年は17.2%、2020年は27.3%。前の年に比べて1割ほど増えているんです。さらに、墓の場所や供養方法の見直しを検討している人も2割近くにのぼっていて、その理由として「お墓の管理が難しい」「墓参りに行きづらい」などを挙げていました。
「2020年『お墓事情』に関する意識調査」
ライフエンディングの総合サイト「ライフドット(Life.)」調べ

そこで、今注目されているのが「宅墓(たくぼ)」(浦部石材工業)。要するにお墓もステイホームにしてしまおうという考え方なんですね。

(小松靖アナウンサー)
え?なんて言ったんですか?

(大木アナ)
「宅墓(たくぼ)」。自宅に置けるお墓です。

(一同)
へえー!!

(大木アナ)
「宅墓」は7万円からありまして、高さ17センチ程、机や棚などに置けるサイズです。そばに置いて供養する「手元供養」という考え方。1人用から夫婦で入るような2人用までありまして墓石の色も5色あります。いかがですか?こういう供養の形。

(小松アナ)
実際、ご遺骨をその「宅墓」に入れるんですか?

(大木アナ)
そうなんです。墓石を取ると骨壺が納められるようになってまして、ここにご遺骨を入れて、お家でお墓参りができるんです。

(林美沙希アナウンサー)
結構、インテリアに馴染んでいて驚きました。

(大木アナ)
石になっているので素敵な感じですよね。で、この「宅墓」やはりコロナ禍で一気に注目が高まっています。墓じまいが話題になった5年前に開発されまして、コロナ前は、月1〜2件ほどの注目だったのが、現在は月平均で40件もの注文があるそうです。

さらに、こんなお墓ももしかしたら一般化しているのかもしれませんよ。欧米でも人気、デジタル上の墓「ウェブ墓」。個人の思い出や人生史、家系図などをネット上に保存できるんです。やはりここには近現代ならではの悩みが。だんだん墓石にご先祖の戒名や命日などが刻まれていきまして、スペースがなくなってしまっている家系もあるようなんですね。このあたりから「ウェブ墓」を検討されている方もいるようです。

「ウェブ墓」と実際のお墓を繋ぐものとして、なんとびっくり!QRコードが今注目されているんです。プレート上のものを貼るQRコードもあるんですが、実際に御影石などにQRコードを彫って墓石のところに置くんです。

(林美桜アナウンサー)
うわー新しい!!

(大木アナ)
私もびっくりしたんですが、日本でウェブ墓を手掛けるスマートシニアによると、オーストラリア、イギリス、アメリカなどでは新しい墓石の2、3パーセントがすでにQRコードがついているそうです。

(林美桜アナ)
知らなかったー!!

(林美沙希アナ)
そんな時代なんだ!!

(小松アナ)
スマホとかでピッてやると、なんか出てくるんですか?

(大木アナ)
不思議ですよね。実際にやってみようと思います。墓石のQRコードをこうやってスマホで読み込むんですよ。そうすると…スマホにこんな顔写真の画面が出ます。こちらこの会社の社長さんのおばあさまなんですが、この「藤澤はる」さんの人生史などが読み込むとスマホで確認できるんです。例えば、人生史のところを押すと、お墓の写真から生まれ故郷などが出てきて、生まれた時からのはるさんの人生を振り返ることができるんです。結婚の時の花嫁行列の写真とか、お子さんたちとの写真があったりとか、本当いい写真が多いんですよ。

さらにこれ、承認された方のみが閲覧できますからプライバシーも守られ、交流の場にもなるんです。

(小松アナ)
親戚とか知人の方とかだけが見て、そこで繋がれるということですね。

(大木アナ)
自分の亡くなった後、こういう形で残されるというのは抵抗ないですか?

(小松アナ)
残された側がどう感じるかですから、その皆さんがいいなと思えば、どんどん新しい形になっていくのかなって思います。

(大木アナ)
コロナ禍でお墓の形が変わってきて、新しい形が模索されているなという印象でした。以上トレバズでした。

(「スーパーJチャンネル」3月18日放送分より)

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