警視庁の外事部門で新たに北朝鮮担当の課を新設[2021/03/19 17:34]

 外国のスパイや国際テロを捜査する警視庁の外事部門で、新たに北朝鮮を専門に担当する課が4月から新設されます。

 警視庁公安部には外国のスパイや国際テロについて捜査する「外事」という組織の課が3つあり、これまで外事1課がロシアなど、外事2課が北朝鮮や中国など、外事3課が国際テロなどを担当していました。

 警視庁公安部によりますと、4月1日からは外事2課が中国などの担当に特化することなり、北朝鮮など朝鮮半島の担当は新たに外事3課として独立します。

 また、外事4課が国際テロの担当となります。

 今回の組織改編は米朝関係の悪化のほか、新型コロナウイルスによって世界の経済状況が不安定になるなかで、北朝鮮による不正な資金獲得などが活発化の恐れがあることなどから行われるものです。

 これまで外事2課には170人ほどの人員がいましたが、4月からは外事2課が約110人、外事3課が約90人の態勢となります。

 外事部門で新たな課が新設されるのは、国際テロを担当する現在の外事3課ができた2002年以来となります。

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