「零戦」修復作業に密着 墜落時の砂が尾翼内部に…[2021/03/19 20:12]

 茨城県筑西市に新しくできる航空博物館に展示するため、分解して運ばれた「零戦」の組み立て作業が始まりました。

 この零戦は1972年にパプアニューギニア沖で引き揚げられたもので、去年8月まで東京・上野の国立科学博物館で展示されていました。

 筑西市にできる博物館で展示するため、分解して運ばれてきました。

 国立科学博物館・鈴木一義センター長:「長年の展示で経年変化が起きていたり、機体自体の腐食が進んでいた。主翼全体の強度を保たせるために中にアルミパイプを入れて(補強した)。オリジナル部分には手をできるだけ加えずに、いつでも元に戻せる補修を考えた。(過去の補修作業で)考証がしっかりせずプラスネジが使われていた場所があった。(太平洋戦争)当時はプラスネジはなかったので、万全を図る修復作業を行った。(他の展示物は)YS−11は日本が戦後最初に作った国産旅客機。(ヘリの)シコルスキーS−58は南極探検に使われた。南極犬タロ、ジロを救出したその機体(そのもの)になります。日本の航空史を語る資料になるので、ぜひ見に来て『日本の航空』を感じ取ってもらいたい」

 筑西市のこの「科博廣澤航空博物館」は年内にオープン予定です。

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