「東日本大震災の余震か」気象庁担当・松井記者解説[2021/03/20 19:18]

 宮城県で震度5強の地震がありました。気象庁前から報告です。

 (社会部・松井康真記者報告)
 気象庁は、20日午後8時10分から臨時の会見を行う予定です。

 気象庁からすでに発表になっている情報としましては、発生時間が午後6時9分。震源の深さが60キロ、マグニチュードは7.2と非常に大きな数字が出ています。

 この深さが60キロということなんですけれど、皆さんやはり思い出すのは1カ月ほど前にありました2月13日に福島・宮城沖でありましたマグニチュード7.3。このときは宮城や福島で震度6強を記録しました。

 この時も非常に大きな揺れがあったんですけれど、このときも深さは55キロと深かったということもありまして、プレート境界というのがあるんですけれども、それよりも深い位置であったということで津波は起きなかったということが分かりました。

 今回、深さだけ見ると、まだあくまでも推計値ですので60キロとさらに深い位置です。ところが今回、起きた震源と思われる場所、気象庁の発表になっている場所を見ますと、今度は2月13日にあった地震よりもかなり北に行きます。

 宮城県の牡鹿半島の東20キロの女川原発に非常に近いところに、この辺りで簡単に言えば前回2月13日に起きた地震よりもかなり陸地に近いところです。

 このプレートというもの、頭に入れて頂くと日本列島の東部分では、日本に近くなるに従って深くプレート下がってきますので、今回はあくまでも約60キロですが、これはプレート境界で起きた地震の可能性が十分あります、今回の地震は深さは60キロと深いんですがプレート境界で起きた可能性が十分あります。

 ただ、深さが60キロと深かったということもありまして、もちろん今、津波注意報が出ているという非常に警戒をしなくてはいけない状況なんですが、あくまでも現時点ですが、大きな被害がという情報が今のところまだ現時点では確認できていないというととにかく深いところであったということが大きく考えられます。マグニチュードは7.2ですから、これも非常に大きなものです。

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