社会

グッド!モーニング

2021年3月25日 07:00

令和の「行商列車」? 駅売り野菜で食品ロス防げ

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 埼玉県東松山市にあるJAの直売所では新鮮な野菜が安く手に入ると、地元客でにぎわっていますが、ある問題も抱えていました。

 東松山農産物直売所・上野直行所長:「営業中に売り切ることを大前提で業務しているんですけど、やはりなかなかそうもいかない日が多くて、閉店時に売れ残ってしまう野菜が多々あるんですね」

 さらに、新型コロナウイルスの影響で営業時間を短くしているため、売れ残りが増えているというのです。

 現在はその日に収穫した野菜の約3割が売れ残ってしまい、農家が回収して廃棄されることがほとんどだといいます。

 そこで始まった新たな取り組みが直売所が閉店する午後4時の時点で売れ残った野菜の一部をケースに積み込み、都内に運ぶというのです。

 その方法は、手荷物として一般の客が乗る電車に乗せて池袋まで運ぶのです。

 電車で運ぶことで車よりも早く都内に到着でき、鮮度を保てるというわけです。

 電車で新鮮な食材を運んで売るという試みはかつて地方から女性たちが大きな荷物を背負い、都心に売りに来ていた「行商列車」を思い出させる取り組みです。

 到着した野菜は池袋駅構内の特設コーナーに運ばれます。

 そこには販売前から行列ができていました。

 この日はキャベツや葉物野菜を詰めた野菜セットが300円という値段で並べられました。

 午後6時半、販売が始まると埼玉県で売れ残っていた野菜がものすごい勢いで売れていきます。

 この日、用意された60個ほどの野菜セットはものの15分で売れてしまいました。

 実際に購入した人は。
 男性客:「たまたま仕事の帰りに通り掛かったので」
 女性客:「3日くらい前に一度、通った時にものすごい並んでいて、その時あまり並んでいたのでちょっと諦めて」

 18日から始めたという“令和の行商作戦”は毎日30分以内に売り切れる人気ぶりだといいます。

 この取り組みを企画した担当者はその意義をこう語ります。

 株式会社コークッキング・川越一磨CEO:「まずが何より、『食品ロス削減』。一方で農家さんの所得の向上、そういうところにつながっていけばいいのかなと思っています」

 この取り組みは31日まで続けられていて、今後、他の自治体や駅と連携していく可能性もあるということです。

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