360秒で解説「ビジネスとしてのSDGs」[2021/03/28 23:00]

国連が定めた持続可能な開発目標=SDGs。2030年までの達成を目指して17の目標が掲げられています。
その市場は3500兆円以上ともいわれ、巨大なビジネスになっています。しかし、日本でSDGsをビジネスチャンスと認識している企業は4割にも届いていません。
ビジネスとしてSDGsがどう成立するのか、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授に360秒で解説していただきます。

早稲田大学ビジネススクール 入山章栄 教授
Q企業がSDGsに取り組む必要は本当にある?
▼「これからのビジネスは変化が激しく先が見えない。少しでも変化して新しい価値、新しいビジネスを創り前進する必要があり、イノベーションを起こしていくことが求められる」
▼「イノベーションを起こすには10年、20年、長い時間がかかる。理想的には会社は30年先の未来を見据えて新しい価値を生んでいくことが重要」
▼「遠い未来はわからない。しかし、30年後でも残っているであろう課題がある。それがSDGs」
▼「気候問題、貧困問題などは20〜30年後まで残っている」
▼「遠い未来に残る課題に対して価値を見出し、どこかでビジネスしていく。グローバル企業はSDGsをこういう考え方で活用している」

Q企業にとってSDGsは負担になる?
▼「遠い未来に向かって新しい価値やイノベーションを生んでいくための道しるべの1つくらいにSDGsを考えればそれはコストではなく、未来への投資になる」
▼「今、投資だからということで市場が大きくなっていて3500兆円くらいのビジネスになってきている」
▼「グローバルな投資家はSDGs的な取り組みをやらない会社には投資しないという流れが世界的に出てきている」
▼「長い目で見ればSDGsはお金になる。会社全体がもっと長い目線でみていこうと、経営者が考える必要がある」

Q中小企業にはSDGsは関係ない?
▼「中小企業の方がむしろSDGsに向いている」
▼「日本の中小企業のほとんどは家族経営のファミリー企業。そういう企業は将来のことを考えやすく、長期目線を取りやすい」
▼「大手の企業だと社長が3〜4年で変わる会社が結構ある。そういうところだと長期目線がとりにくい」
▼「なんのためにやるのか。未来をつくることが会社の成長にもつながるので、未来をつくるためのまなざしとしてSDGsを使いましょうということ」

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