はだいろ、美白もNG?“色の表現”で進化 性別も…[2021/03/30 23:00]

とれたてのバズった話題をお届けする「トレバズ」のコーナー。

(田中萌アナウンサー)
今日はファミマの「はだいろ下着」回収のニュースに注目して、様々な表現が変わってきているよというのをお伝えします。昨日もお伝えしましたが、コンビニ大手のファミリーマートが今月発売したプライベートブランドの下着のうち「はだいろ」と表記していた下着およそ22万5000枚を回収したというニュースがありました。肌の色は人種で異なるのに「はだいろ」と表記するのは不適切だと社員や加盟店から指摘があったためです。今後「ベージュ」と表記を改め再び販売する予定だということです。

色に関してですが、今後「美白」という表現がなくなっていくかもしれません。化粧品大手の花王は「今後美白の表現は使わない」と宣言しました。それぞれ個人個人の美という価値観を尊重したいという思いから、例えば白い肌ですとか特定の色のみが美しいという印象を与えかねない表現は避けたいということです。今月販売を始めた化粧品ブランド「トワニー」では「ホワイトニング」という表現をやめて「ブライトニング」に変えているんです。美沙希さん、いかがですか、こういった動きがあります。

(林美沙希アナウンサー)
結構、「美」がつく言葉って多いですし、日常生活でよく目にしたり耳にするんですけど、何気なく使っていましたけど、確かに「美」の定義というのは人によって様々ですので今後考えていく必要があるのかなって思いましたね。こっちの方がいいのかなって想像力を働かせる事が大事かもしれないですね。

(田中萌アナ)
多くの人がいますから、一つの表現だけには偏らない動きになっていますね。

さらに男女に関する表現も世界では色々変わってきています。イギリス発のスキンケアブランド「LUSH」ではこれまで色々な商品を出していましたが、性別に偏りがあったり、性別を連想させるような商品名を変えようという動きが始まっているんですね。去年10月から色々な変更がありますが、例えば「乙女の戦士」→「コスメの戦士」、「ミスゴージャス」→「ゴージャス」など、特に男女関係ないような名前に変わっています。

その世界の流れに追随して、よく聞いていたあの表現もアップデートされ始めています。「レディース・アンド・ジェントルメン(紳士淑女の皆さん)」。これまで色んなシーンで冒頭などに聴いていたかなと思いますが、JALの機内アナウンスは去年10月から「all passengers」「everyone」などに変わっています。そして東京ディズニーリゾートは園内アナウンスの一部を「Ladies and Gentlemen Boys and Girls」から「Hello Everyone」に変えています。

色んな人がいますからね、ディズニーリゾートは社会状況に鑑みて皆さんに気持ちよく利用していただくための変更、今は一部ですけど色んなアトラクションで変更をしていきたいと話していました。

(小松靖アナウンサー)
性別には男女以外にもあるんだという配慮だと思うんですね。そして大事なのは「居場所がない」と感じる人を出さない事だと思うんです、私が言うのは僭越なんですけど。それを買って出ようという社会的責任を感じての行動というのは、東京ディズニーリゾートもJALも立派だなと思いますね。

(田中萌アナ)
これは大企業の例ですけど、個人個人も変わっていかなくてはいけないという事で地方自治体でもガイドラインを定めて、何気なく使っていた表現が誰かを傷つけるものではないかと注意喚起しています。こちらは千葉県茂原市が作っている男女共同参画の視点からみた表現ガイドラインですけど、例えば「女性ならではの感性」「女性らしい気配り」「女々しい」「男らしい決断」といった性別のイメージで決めつけるような表現は控えていきましょうとしています。一人一人が何気なく使っていた表現は控えていきましょうという流れが広まってきているんですよね。

(小松アナ)
一方で、おそらくテレビをご覧の方の中には、言葉は文化なのでその豊かさとか情緒を失わないようにする事が大事だと訴える方もいると思います。このすごく繊細なバランスをどうやって保っていくか、我々みんなで考えたいなと思いますね。

(田中萌アナ)
我々が考えていかないといけないみんなの問題だなと非常に感じます。以上トレバズでした。

(「スーパーJチャンネル」3月30日放送分より)

こちらも読まれています