にぎわう春の観光地 富山“県民割”開始 埼玉は…[2021/04/05 13:54]

 感染が再び拡大するなか、週末の観光地は春休みということもあって、多くの観光客でにぎわい、長蛇の列も見られました。

■富山は“県民割”で「土曜日は『満』」

 4日の感染者数は3人と、独自の警戒レベル「ステージ1」を維持する富山県では、県民を対象とした、最大5000円の宿泊費を割引する“県民割”が始まりました。

 期間は3日から27日まで、定員は2万人です。

 旅館「サン柳亭」にも早速、県内から多くの人が集まりました。県民割に当選した人は、「実は今回(県民割に)当たったんですよ。色んな温泉とかありますんで、ぜひ。地産地消じゃないですけど、利用させて頂きたい」と話します。

 去年の同じ時期は、新型コロナの影響で“休館状態”だったといいますが、今年について、サン柳亭の小柳博美女将は、「電話よく頂きますね。すべてが動き始めたっていうのを肌で感じるくらい、予約を頂いております。全部土曜日いっぱいです。『満』って書いてあります。ただ感謝ですね。ありがたい」と話します。

 ただし、手放しでは喜べないといいます。

 小柳女将は、「コロナでさえ大変なのに、まして変異株となれば、倍ふさがるような感じで気が重くなっちゃう。とにかく(感染者を)増やさない。密を避けて守ることは守る」と話していました。

■埼玉の観光地「一番街」に“長蛇の列”

 一方、埼玉県では、4日の感染者は135人。13日連続で新規感染者が100人を超えるなど、歯止めが掛かっていません。

 県民割などの割引がないにもかかわらず、観光地の小江戸・川越の「一番街」には、道を埋め尽くさんばかりに、観光客が溢れていました。

 都内からの観光客は、「(緊急事態宣言が)明けたから行っちゃえではなくて、気を付けながらという気持ちは解除前より、解除後がより強くなった。大阪のもありますし、なるべく1回で楽しくっていう気持ちで」と話します。

 付近の飲食店「大八勝山」の勝山敏明店長は、「緊急事態宣言が解除された次の日からですね。(例年の)7割から8割ぐらい戻ってきた感じですね。怖い部分もありますけど、生活していくには、嬉しい部分もありますので、複雑な感じです」と話していました。

■喜びひとしおも…GW前“第4波”へ不安

 観光地周辺の「川越東武ホテル」は、去年6月のオープン以降、感染対策を徹底するなど“コロナ禍での経営”を続けてきました。

 宣言の解除で宿泊者が増えたことには、喜びもひとしおです。

 富樫芳夫支配人は、「先週の土曜日に関しましては、ほぼ満室に近い状況ぐらいまでいきました。徐々に観光客が増えていくなかで、ようやく私共の新たなオープンというのを実感しているとこでございます」と話します。

 一方で、ゴールデンウィークを前に“第4波”への不安もあります。

 富樫支配人は、「ようやく私共の努力が実りつつある状況で、また少しずつ下がっていってしまうのか、従業員のモチベーションですとか、その辺が気掛かりなところでございます」と話していました。

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