大阪“緊急事態宣言”も視野 休業要請も 吉村知事[2021/04/10 22:30]

(高島)
大阪府の吉村洋文知事にお話を伺います。
きょうの大阪の感染者数は918人ということで過去最多ですが、
率直にどう受けとめていますか。

(吉村知事)
今回の第4波はやはり感染拡大の速度が速いところがあると思っている。
また、それだけ感染拡大の速度が速いだけではなくて、
重症化率も高いのではないかとこれも私たちの分析上も
ほぼ明らかになっているんですが、そういう特徴があると思っている。

(高島)
土曜でこの918人という数字だと来週どうなっていくのか心配なところもありますし、
この状況見てますと、明らかに緊急事態ではないのかなと感じるんですが、
緊急事態宣言というのは視野に入ってますか。選択肢にあるんでしょうか。

(大阪府・吉村知事)
今回のまん延防止等重点措置が5日に適用になりました。
また7日には医療非常事態宣言を出して赤信号を付けた。
府民のみなさんに不要不急の外出の自粛の呼びかけを今しています。
まん延防止措置の効果、これが出てくるのが約2週間後ぐらいです。
つまり今感染が明らかになっている方というのは、
まん延防止措置の適用前の方が明らかになっているので、それが今積み上がってきているという状況です。

この まん延防止措置の中身というのは、実は前回の緊急事態宣言とほぼ同じことをやっています。
夜8時までの時短営業であったり、事業者の皆さんにさまざまなお願い、そして不要不急の外出自粛、
そういったことをお願いしているので、まずこの徹底をお願いしたい。
この効果が出てくるとすれば、これは14日後、つまり19日の週になりますので、
19日の週に感染者が減少するか、あるいは感染拡大があったとしても
その山がある程度抑えられているかどうか、ここをきちっと見極めたいと思う。
そこがこの効果がどうも不十分だということになれば、
これは緊急事態宣言の要請ということを考えたいと思う。

その時に大事なのは、前回と同じ緊急事態宣言をやっても、
今と一緒のことをやってるだけになってしまうので、
次に緊急事態宣言をやるということなったらより強い対策をやらなければならないというふうに思っている。
より強い感染対策を取る、この必要があると思っているので、
国においての準備を進めてもらいたいと思いますし、その背景としてやっぱり人の動きが
大きく出ているということだけではなくて、
変異ウイルス、N501Y型の変異ウイルスの影響、この感染拡大力も含めて、
それが確実に僕は出ていると思っているので、それを踏まえた対策が必要だと思っている。

(高島)
緊急事態宣言も視野に、ただ今はまだ まん延防止措置の効果を見極めるということですが、
最初の質問は、まん延防止措置について伺っていきます。

(板倉)
まん延防止措置が適用されている大阪市では、飲食店に対して午後8時までの時短を要請。
さらにマスクを着けていない客の入店拒否、
アクリル板の設置であったり、マスク会食の義務化などがされています。

(高島)
まん延防止措置が始まって6日目ですが、
飲食店での飛まつを防ぐこうした措置というのはどうですか?

(大阪府・吉村知事)
このコロナウイルスっていうのは究極的には飛まつ感染です。
口元、つまり唾液にたくさんウイルスが含まれてますから、
最初の出火元は明らかにこの口元なので、そこをいかに強く押さえていくのか、
これが重要になってくると思います。
ですので、アクリル板の設置の義務化、夜8時までの時短営業、そしてマスク会食の義務化。
これは利用者側の方もですが、それを是非お願いします。
ということで、今、飛沫感染に強い、この飲食の場づくりに力を入れてやってます。
それと、これは今 感染急拡大ですから。
不要不急の外出自粛、これ絶対控えてください。
どうしても飲食する場合はマスク会食、そしてアクリル板を設置、CO2センサーの設置、
換気を徹底する、是非これお願いしますということを、まん延防止措置に基づく義務として、事業者の皆さんにもお願いし、
府民のみなさんにも呼び掛けています。
それだけでは足りないので、見回り隊というのを構成して、
もうすでに1店舗1店舗を見回っていってます。
週明けの12日から300人態勢で、大阪市内の店舗を合計で4万店から6万店舗ありますが、
それを全て見回る、感染対策の徹底を図っていくと言う事を今取り組んでいます。
比較的今までの見回り状況でも多くの店舗の方に協力を頂いています。

(高島)
まん延防止措置が12日から適用される東京では、
対象地域と対象ではない地域が点在しています。
黄色い所が対象の地域なんですけれども、
対象ではない地域に人が集まってしまうのでは、と心配する声も上がっています。
大阪は今、大阪市だけが対象ですが、こうした問題は起きていないでしょうか。

(大阪府・吉村知事)
大阪は、実は大阪市に飲食店でいうと大阪府全体の飲食店の6割から7割が
この大阪市内に集中しているという特徴があります。
この地図で見ると、大阪府が大きい中にに大阪市が入っているんですが、
都市の構造とした大阪市分がものすごくこの都心の繁華街であったり、密集している都市構造という意味では
ここに集中してるところがあるので、ここに集中して対策を取るというのが重要だと思って今やってます。
また大阪市以外でも、まん延防止措置は適応されていませんが、
夜9時までの時短営業というのをやっていまして、
大阪モデルの赤信号を付けて、医療非常事態宣言も出しました。
府民の皆さん全員に不要不急の外出の自粛を今お願いをしてますので、
是非、その協力をお願いしたいと思います。

(高島)
冒頭でも伺いましたが、緊急事態宣言についてなんですが、
2週間様子を見られるという話でしたが、
現在は大阪の重症者病床、すでに80パーセント以上が埋まっているということで、
これは緊急事態宣言をすぐに要請しなくても大丈夫なのか、という心配があるんですが。

(大阪府・吉村知事)
病床は非常にひっ迫している状況です。
ですので、お願いしている夜8時までの時短、不要不急の外出自粛、
これはこれまでやってきた緊急事態宣言と同じ内容をお願いしているので、
この徹底した協力実施をお願いしたいと思っています。

来週も感染者が増える僕は思ってます。
ただそこは、まん延防止措置の前に感染した人が積み上がってそこで判明してくるので、
来週は増えると思いますが、これを徹底してやって頂ければ、
19日の週から効果が出れば、これは感染者が減少すれば一番いいですが
減少しなくても感染拡大の山というのを抑えれば、その後も対策が見えてくるので、
まず今の対策を徹底してもらいたい。
これで19日以降ですね、あと10日ぐらいですが、効果が不十分だということになってきたら、
前回よりもより強い内容の緊急事態宣言、これを僕はやるべきだと思ってます。

(高島)
前回の緊急事態宣言の時は休業措置は取られませんでした。
より強い措置というと、やはりその辺に踏み込むということになるのですか?

(大阪府・吉村知事)
踏み込むべきだと思います。
というのは、今の午後8時以降の飲食店以外の協力要請も実はやってるんです、
まん延防止措置でも。つまりほとんど同じことやってます。
これで前回は感染拡大が抑えられました。
今回はある程度、感染の山というのを抑えることを目指して、
本当にこれは府民の皆さん、一人一人にお願いをしています。
それでも感染が、なかなか拡大傾向が止まらないということになるのであれば、
これはもうやっぱり休業をベースにした緊急事態宣言というのやっていかないと、
今回のこの感染拡大も抑えられないという風に思ってます。
そういった意味では、あのただ府民の皆さんの一人一人のご協力、
結局はウイルスは人を通じてしか広がりませんので、そこのご協力をお願いしたいと思います。

(高島)
続いて2つ目のテーマです。
変異ウイルスにどう対策を取っていくか、です。

(板倉)
10日までにわかっている変異ウイルスの感染者数、
最も多いのが大阪で1529人東京は195人です。
大阪の変異ウイルスに感染した人のうち年代別で見てみますと10代20代と若い世代に広がっていることがわかります。

(高島)
若い世代に広がるとそこからガッと広がっていくという心配があるわけですが。
こちら3月下旬に急激に変異ウイルスがグンと増えるんですよね。
この要因を吉村さんはどうご覧になってますか?

(大阪府・吉村知事)
やはりこの変異ウイルスの感染力が強い、あの国立感染研の評価でも1.3倍感染力が強いといわれています。
海外の論文では1.7倍、明らかに我らも保健所のメンバーと話しても感染力が強い、
それで感染するの、という様なこともあるぐらいこの感染力が強いというのがひとつと、
もうひとつは重症化なんですが、重症化するスピードが速くて重症化率が高い。
これは、40代50代の方の重症化率は、変異ウイルスだけで、変異ウイルスではない第3波と分析して比較すると
1.7倍ぐらい重症化する率が高いというのが我々の分析結果として出して公表もしています。
また重症化する速度もこれまで大体8日ぐらいで重症化していたのですが、6日で重症化する。
つまり重症化しやすくて、感染が広がりやすいのが変異ウイルスなので、
この変異ウイルスのある意味この検査体制、
あまりまだ広がっていない場合は検査体制を徹底してその調査をするというのと、
一気に広がりやすいということ、重症化しやすいということは頭に入れて対策をしなければならない、と我々の経験上も思います。

(高島)
若い人への感染が増えていますが、学校の対策などはどうですか?

(大阪府・吉村知事)
変異ウイルスにそういう特徴がありますから、
全ての学校に通知、教育委員会を通じてやっているのですが、
感染リスクが高い部活動、密室での部活動とかそういったことはやめてくださいという通知をやっています。
教育活動だけで簡単広がる所が無いと思いますが、
学校、若い人にも広がりやすい。20代30代、非常に広がりやすいので、
ぜひ若い人の皆さん、不要不急の外出もそうですし、基本的な感染対策、
手洗い、うがい、マスク、三密回避、
是非これをいろんな場でお願いしたいと思います。

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