宣言中の結婚式 酒NG、時短、人数制限で苦渋の決断[2021/04/26 23:00]

とれたてのバズった話題をお届けする「トレバズ」のコーナー。

(田中萌アナウンサー)
東京都は結婚式場にも制限を呼びかけています。緊急事態宣言中の結婚式がどうなっているのか?見ていきましょう。まず都が要請しているのは酒やカラオケ設備の提供を停止すること、また夜8時まで営業時間を短縮するというもの。さらに協力依頼として開催時間は最大で1時間半、そして収容人数は50人または施設の定員の50%までという制限が呼びかけられています。

こういった制限がかかると結婚式はどうなってしまうのでしょうか?まず通常の式を1時間半にするというのはどういうことなのか見ていきましょう。普通は式が30分程度、披露宴が2時間半程度を予定していて少なく見積もっても大体3時間くらい一般的な結婚式はかかるんですね。1時間半というのはそれを半分にするということですからできないことが色々生まれてきます。例えば、「余興はなし」。

(大木優紀アナウンサー)
カラオケも使えないんですよね。

(田中萌アナ)
そうなんですよ、時間もかかってきますから「余興はなし」。また「お色直しもなし」、そして「スピーチは最小限」、また「歓談の時間も削減」せざるを得ないということです。披露宴の楽しみというと歓談の時間に新郎新婦のところに行って写真を撮ったり、お話をしたりですが、それも時短に。(都内にある複数の結婚式場によると)

(小松靖アナウンサー)
私も数多の結婚式の披露宴の司会をやらせてもらってますけども、大体予定2時間半、結果3時間かかることが多い。それでも進行の巻きが入って3時間なので、1時間半というのは感傷に浸るヒマがないと思います。

(田中萌アナ)
本当に少しスピーチを聞いて、ご飯食べつつという感じになってしまいますね。

(小松アナ)
同時進行になってしまいますね。

(田中萌アナ)
更に、お酒がNGですから乾杯の時にノンアルコールドリンクに変えざるを得ないんですね。そうなってくると気になるのは、お酒がなくて参加者も制限がかかっていて料金はどう変わるのか?複数の結婚式場にお話を伺いました。まず、もともと招待人数が半分くらいの式がほとんどだったので大きな影響はないと話してくれた式場もありました。また、鏡開きは急遽中止せざるを得ないということでそこではキャンセル料を取っていないというお話でした。そして人数の制限がありますから誰を断ったらいいかわからなくなりますので、もう親族のみでやるという方も多いそうです。人数が減ると通常はキャンセル料がかかるということですが、今回は制限がかかっているのでキャンセル料を取ることなく料金から差し引いているそうです。やはり、70人80人で結婚式をやろうとしていた時に50人までと言われると、誰を削ったらいいか難しいですよね。

(大木アナ)
人選がとても難しいですよね。

(田中萌アナ)
では実際に、新郎新婦はどういう思いでいるのか?複数の結婚式場の関係者によりますと「このような状況でも延期ではなく規模を縮小してもこのままやりたいというカップルが多い」そうなんです。と言いますのも、もともと去年の4月や5月に結婚式を予定していて1年延期したカップルも多いんですね。先が見えない状況ですから、コロナが落ち着くかわからないので今やってしまおうという方もいるそうです。中には2回延期して3回目が今の緊急事態宣言という方もいらっしゃるから、そうなると今やってしまってという思いも分かりますよね。

(小松アナ)
お気持ちを考えると辛いですよね。

(柳下圭佑アナウンサー)
結婚式場にとっても痛手になりますよね。

(田中萌アナ)
今、いろんな業種で苦しい状況が続いているのがわかります。

(小松アナ)
オンラインで披露宴をやって、遠方の親族の方に宅配で同じ料理を出すサービスもあるみたいで、何かで繋がっているという思いを感じますよね。

(田中萌アナ)
コロナ禍で2人の姿を見られるだけでも嬉しいという方もいらっしゃいますから、色んな工夫がありますね。以上、緊急事態宣言下での結婚式についてお伝えしました。

(「スーパーJチャンネル」4月26日放送分より)

こちらも読まれています