がん患者の10年後生存率は約60% 大規模調査で判明[2021/04/27 11:15]

 がんと診断された患者の10年後の生存率について国立がん研究センターが初めて大規模な調査をした結果、生存率は約60%だったことが分かりました。

 国立がん研究センターは2007年と2008年に地域の拠点病院でがんと診断を受けた約42万人の10年後の生存率を初めて調査しました。

 その結果、2007年にがんと診断された患者の10年後の生存率は60.1%で、2008年の患者は59.4%でした。

 これまでは一つの目安として5年後の生存率が使われてきましたが、今回の調査によって5年目以降も肝細胞がんやステージが進行した乳がんでは生存率が下がる傾向があることが分かりました。

 センターは「がんによっては5年以降も長期的なフォローが必要だと分かった」としています。

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