20代も重症で入院… “イギリス型”拡大の東京[2021/05/01 22:30]

『イギリス型の変異ウイルスの現状』、
そして、心配されます『インド型が拡大する懸念』について、
昭和大学病院の相良博典院長にお話をうかがってまいります。

▼イギリス型の変異ウイルスの現状について

日本で今感染が拡大している変異ウイルスは、
ワクチンの効果を低下させる可能性のある『E484K』と、
従来型よりもより感染力が強いとされる『イギリス型のN501Y』があります。
東京ではこれまで『E484K』に感染する人の割合が多かったですが、
ここにきてその割合は『イギリス型のN501Y』に感染する人がおよそ6割となっています。

(高島)
相良さんの病院ではどういった状況でしょうか?

(相良さん)
我々の病院でも、4月19日以降『E484K』から『N501Y』の方に変わってきているところであります。
特に特徴的なことで言いますと、
イギリス型のいわゆる『N501Y』というのは50代ではほぼ全例が中等症以上でもありますし、
リスクのない20代でも中等症で入院してる方がいらっしゃいますので
従来若い方たちにはいわゆる酸素投与しなくちゃいけないケースってなかったんですけれども、
重症化してきている傾向があるのではないかなと思います。

(高島)
若い方でも重症化する傾向にあるということですね。
20代の方でも重症化するっていうことですが、
実際に昭和大学病院ではどういった方がいらっしゃったんでしょうか?

(相良さん)
関西方面で仕事をして東京に戻ってきて3日後から、咳と熱が出てきたっていう方です。
熱は通して37度5分くらいだったんですけど、倦怠感が徐々に出てきて、
翌日に38度くらいになったんで、
近くのクリニックに行ってコロナが陽性だっていうことで我々のところに問い合わせがあったんです。
当然通常は自宅待機という形になるような方なんですけれども、
我々のところでPCR検査をやって『イギリス型』の陽性がわかったわけです。

入院してから、胸の方のCT、最初は少し影はあったんですけれども。
4日後に広い範囲で広がっていったっていうことで
そこから治療開始せざるを得なかったということと、
それから血液の中の酸素もすごい低くなってきたということもあって
酸素投与をしなければいけない状況になったということです。
したがって、こういう若い方でもですねやはり酸素投与をしなければいけない
重症化が進んでいると考えますと注意が必要じゃないかなと思いますね。

▼インド型が拡大する懸念について

インドでは1日の新規感染者数が40万人を超え、
亡くなった方も1日あたり3500人以上に上っています。
その一因とみられるインド型の変異ウイルスは少なくとも世界17か国で確認、
日本でもこれまでに空港検疫を含めて21人の感染が確認されています。

(高島)
日本でもすでに感染が確認されていますが、
相良さんこれイギリス型などと比べてインド型はどういったところが怖いでしょうか。

(相良さん)
やはりあのインドの広がり具合を見てみますと、感染力が非常に強いということですね。
それから20代から30代の若い方、あるいは子供に感染が拡大していくという風に言われていますので、
幅広い年齢層で感染拡大していく、非常に強いウイルスだと言えると思います。
またワクチンの効果が弱くなるということも言われているので、
注意が必要じゃないかと思います。

(高島)
重症化という点ではどうでしょうか?

(相良)
若年者、特に高齢者も含めてなんですけど、
重症化していく確率は非常に高いといわれていますので注意が必要かなと思います。

(高島)
思い返してみますと、
イギリス型が日本に入ってきたときも最初は少なくて、そこから一気に広がりましたよね。
今インド型が(日本で確認されているのは)21人ということですけれども、
ここから広がっていく可能性というのは大いにあるんでしょうか?

(相良)
やはりかなり勢いが強く広がっていく可能性はあるんじゃないかなというふうには思います。

(高島)
そうなるとやはり水際対策というのが重要になります。
今日からインドなどからの入国者には入国3日目にも改めて検査を行うなど、
対策を強化するということなんですがこれで防げるんでしょうか?

(相良)
そうですね。やはり水際対策というのは重要だと思いますけども、
1つはインド株かどうなのかということを
ちゃんと見つけていくということが重要かなと思います。
インド株を見つけていく検査体制の確立ですね。
そこを設立することで、より早く診断をつけていくことが重要かと思います。

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