東京五輪にスポーツドクター200人募集 医師から苦言[2021/05/03 18:46]

 東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会が大会期間中に選手のけがの治療などを行う医師を200人程度募集していることが分かりました。

 東京オリンピック・パラリンピックの期間中に約500人の看護師派遣を要望している大会組織委員会。同様に各会場の医務室などで患者に対応するスポーツドクターを日本スポーツ協会を通じて200人程度募集していることが分かりました。

 スポーツドクターは医師免許を取得後、4年が経過し、必要な講習などを受けた後に得られる資格で、スーパーJチャンネルにも出演している日本医科大学の北村義浩特任教授も募集を受けた一人です。

 日本医科大学・北村義浩特任教授:「まず200人の募集がかなり多い人数というのが1つ。2つ目はそのなかには2つ書かれていないことがあった。1つは給与。報酬が書かれていないのでボランティア募集だなということ。もう一つは五輪の運営に関わる人にどのくらいPCR検査をするのか」

 協会が対象者に送った募集案内によりますと、活動内容は熱中症や新型コロナの疑いがある人への救急対応に加え、けが人の治療が中心。

 少なくとも数日程度は従事できることが条件のうえ、ボランティアなので交通費相当額を除き、謝礼は支給されません。さらに、北村特任教授はこう懸念を示します。

 日本医科大学・北村義浩特任教授:「医務室に行くための交通費は払ってくれるということだが、ということは毎日、自宅から通えということなので、そうすると大会運営に関わる職員が自宅に帰れば家族もいる。公共交通機関、混雑時に動けば感染リスクも高くなる。そういうリスクが高い医者を医務室に置いておくこと自体、納得できなかったのでこれはおかしいやり方だなと思います。(募集の)200人という数字はちょっと多い。この方々が足りないと言っている地域のワクチンの打ち手になる方がよろしいのでは」

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