清流で財源8億円を調達 過疎集落救う?新アイデア[2021/05/04 12:00]

 過疎化が進む集落を清流が救うかもしれません。北アルプスのふもとにある富山県の集落で小規模水力発電を建設し、売電収入で8億円近くの資金の調達に成功しました。

 富山県朝日町の笹川地区です。100世帯260人が暮らしていますが、過疎化と高齢化が進んでいます。

 最大の問題は老朽化した水道です。

 笹川自治振興会・竹内寿実会長:「実は一昨年におきましては(水道管が)7カ所破裂しました」

 救世主となったのは集落を流れる清流・笹川です。

 地元ゆかりの企業と協力し、笹川を利用した小規模水力発電設備を設置することにしたのです。

 将来の売電収入を見越して、金融機関などから発電設備の建設費用に加えて水道の改修費用、合わせて7億7000万円を調達しました。

 住民:「夢みたいな感じ。水道が段々と古くなってきてるでしょ」「うれしい。ありがたい。ありがたいよ。私らじゃ何もできないもんね」

 発電設備の建設は来月から本格的に始まる予定です。

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