戦国時代の伝説の茶釜「平蜘蛛」がぬいぐるみに[2021/05/11 08:31]
戦国武将・松永久秀が愛し、久秀の死後、あの織田信長も手に入れることができなかったとされる伝説の茶釜「平蜘蛛(ひらぐも)」。あなたも所有できるかもしれません。
女性が手にしている物体。はいつくばる蜘蛛のようなフォルム。胴体に彫り込まれた模様も忠実に再現されています。
伝説の茶釜「平蜘蛛」です。しかし、蓋が開きません。気圧のせいではなさそうです。
そして、女性の力で簡単にひっくり返せます。弾力までありそうです。
実ははこれ、ぬいぐるみです。
「平蜘蛛」という茶釜。
戦国武将の松永久秀が所有していたとされ、信長に渡したくないため最期をともにしたという説もあります。
明智光秀が主人公のドラマでもタイトルに採用されるなど、重要アイテムとして登場しました。
売り出したのは天下分け目の決戦の舞台、関ケ原に隣接する岐阜県垂井町にある新聞店です。
小川新聞店・小川一仁社長:「平蜘蛛という茶器は歴史ファンのなかでは有名なアイテム。これを実物大でうちの商品として作りたいと思ったが、普通に作ってはおもしろくないので、ぬいぐるみにした。(平蜘蛛の)実物は残っていなくて、レプリカであったり平蜘蛛の名前が冠してある茶器があるので、映像・文献などを参考にして弊社の独自解釈で作っている」
お湯を沸かすことはできませんが、仕事中に疲れた時のちょっとした休憩のお供に。
はたまた頭の上に乗せてバランスを取ります。体幹が鍛えられそうです。
そして、いつものお茶が伝説の茶釜で沸かしたお湯でいれたお茶に早変わり。戦国武将のたしなみを体験できます。
小川新聞店・小川一仁社長:「硬い、本当は鉄でできていると思うんですけど、茶器をふわふわのぬいぐるみにしたということで、手触りが良いとか一緒に抱いて寝ているとか、楽しんで頂いている様子です」
先月、売り出したところ、初回分100個が即座に完売しました。
今月中旬にも5倍の500個が店の通販サイトなどで売り出される予定です。