「処理水」放出でトンネル構想 海底調査など検討[2021/05/11 18:01]
東京電力は福島第一原発の処理水を薄めて海に捨てるための準備として、第一原発に隣接する海の海底のボーリング調査や音波探査をする方向で検討を始めました。
東電は海底にトンネルを掘ってパイプを通し、沖合に希釈した処理水を捨てられないか検討しています。
第一原発からパイプを伸ばして隣接する海に処理水を排出する案も同時に検討していますが、処理水を十分に拡散させるには沖合まで海底トンネルを掘り、パイプを敷設して排出する案が有力視されています。
このため東電は近く、海底の複数箇所でボーリング調査を開始する方針です。
一方、東日本大震災の余震などが相次ぐなか、パイプラインの耐震性も重要であるため海底音波探査も実施する方向で検討しているということです。