「発電ブランコ」遊びながらスマホを充電…[2021/05/18 07:52]

 遊びながらSDGsを考える。千葉県柏市で注目の取り組みが行われています。

 勢いよくブランコをこぐ男性。

 決して、童心に返ってブランコをこいでいるわけではありません。

 注目は横にある見慣れないボックス。

 実はこれ、発電ができるブランコです。

 これは柏駅周辺の街づくりに取り組む柏アーバンデザインセンターが企画した「Smile for Power Kashiwa」というプロジェクトで、街中で楽しみながらSDGs(持続可能な開発目標)について考えてもらおうと、柏神社の境内に発電できるブランコを設置しました。

 このブランコでは1分間こぐとスマートフォンが約3%充電できます。

 柏アーバンデザインセンター・安藤哲也副センター長:「今の現代人がスマホに限らず非常に電力を使っている。いざ自分で発電することを体験するとどれだけ大変なのか、遊びながら体験できるのは『SDGs』への第一歩かと思う」

 このブランコは元々、オランダのユトレヒト駅で社会実験として設置されたものです。

 3カ月限定のはずが現地の市民に大好評となり、現在は4台のブランコが常設されています。

 柏神社に設置されたブランコにも休日には親子連れや中高生が集まり、ブランコをこぐ姿が見られているということです。

 柏アーバンデザインセンター・安藤哲也副センター長:「都市空間で人が“憩う”とか“楽しむ”とか“集う”とか、そういうことをできる場所をどれだけ増やせるか。『ブランコ』というツールでできているのがありがたい」

 この発電ブランコは27日まで柏神社の境内に設置され、その後は柏市内各所に設置することを検討しているということです。

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