“Muse細胞”脳梗塞患者の身体機能が改善[2021/05/18 23:30]

iPS細胞・ES細胞に続く万能細胞『Muse細胞』の効果が明らかになりました。

Muse細胞は、ヒトの骨髄に存在し、さまざまな細胞に置き換わることができます。傷ついた細胞から出るSOSシグナルを静脈から投与されたMuse細胞がキャッチ。すると損傷のある場所へ向かい自ら置き換わって修復します。

今回、発表されたのは、脳梗塞で介助なしの生活が困難になった患者にMuse細胞を投与した治験の結果です。
東北大学医工学研究科・新妻邦泰教授:「70%近くの患者が日常生活自立まで到達。31.8%の方が職場復帰を達成」
有効性を見るため偽薬を投与したグループと比べると、Muse細胞を投与した患者は1年後に運動機能が大きく改善していました。

Muse細胞の発見者の出澤教授は、現在、進められているほかの病気に対する治験にも期待を寄せています。
東北大学医学系研究科・出澤真理教授:「今回の脳梗塞の治験結果は、非常に勇気を持たされるけど、一方で慎重に、ひとつひとつ検証を確実なものに深めなければいけない」

こちらも読まれています