予報士のつぶやき「天気下り坂のサイン出現」[2021/05/26 13:35]

(他局ですが)今月から気象予報士が主人公の朝ドラが始まりました。自分の職業がテーマになっているため、いつもより続きが気になってしまいます。

ドラマの最後に「観天望気」を紹介するコーナーがありますが、そもそも観天望気というのは「現在の空や雲のようすを見て、未来の天気を予想すること」です。きょう26日は、まさに「未来の天気を予想する空からのサイン」が西日本や東日本の広い範囲で見られています。

そのサインとは、太陽を取り囲む光の輪「ハロ」です。ハロは、太陽の近くに氷の粒でできた薄い雲があると見られます。低気圧や前線が近づいてくると、空の高いところから湿ってきて、薄い雲が現れやすくなるため、ハロが出現することがあるのです。このため、ハロは「天気下り坂のサイン」とも呼ばれています。

実際に西から低気圧が近づく予想で、あす27日は全国的に雨が降る予想です。とくに太平洋側の地域を中心に、警報級の大雨となる恐れがあるため、低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に警戒が必要です。

観天望気は、ハロのほかにも「朝焼けは雨のきざし」「夕虹は晴れ」などがあります。空からのサインをキャッチできれば、未来の天気がわかっちゃうかモネ。

※注:目を痛める恐れがあるので、ハロを観察するときは太陽を直視しないようご注意ください。

テレビ朝日気象デスク 津田紗矢佳

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