愛情たっぷり!手作りケーキで祝福「れいか」嫁入り[2021/05/31 08:11]

 1歳、雌のレッサーパンダが31日に静岡から名古屋へ引っ越します。生まれ育った日本平動物園は愛情たっぷりの動画を公開して祝福しました。

 2年前の6月2日に生まれた「れいか」。2歳の誕生日を前に親元を離れ、名古屋市の東山動植物園に引っ越します。

 れいかが生まれ育った静岡市の日本平動物園は秘蔵映像がたっぷりの動画を30日に公開しました。

 いつもそばで見守ってきた飼育担当の中村あゆみさん。れいかの大好物で一足早く誕生日を祝います。

 レッサーパンダ担当飼育員・中村あゆみさん:「ハイ、それでは今かられいかの誕生日ケーキを作っていきたいと思います。ケーキの材料はリンゴ、ブドウ、煮たニンジンとタケノコなどペレット(エサ)です。れいかの1番の大好物はリンゴなので、リンゴを多めに使っていきます。(あれ…??)。ハイ、すいません…。え〜と、先ほど作ってたのが撮れてないということでテイク2を行いますw」

 中村さん…2回作ったみたいです。

 国内のレッサーパンダの種別などを管理する日本平動物園によりますと、アメリカと中国由来の希少な血統の親を持つれいかは誕生が望まれていました。

 そんなれいかに託されたミッション、それは自らの血統を存続するための繁殖です。

 レッサーパンダ担当飼育員・中村あゆみさん:「『れいか2歳』ということで用意しました。大好きなリンゴで固めてあります。動物園で飼育している動物のほとんどが野生動物です。野生動物はペットや家畜より警戒心が強く、環境の変化に敏感なことが多いです。今、れいかが大きなケーキの横で落ち着いているのは毎日この場所で、この姿勢でおやつのリンゴをもらっているためです。それでは今かられいかがケーキを食べます。2歳のお誕生日おめでとう!」

 繊細な性格のれいか。去年は怖がってケーキに近寄れず、一口も食べられませんでした。「かなり成長した」。見守ってきた中村さんは手応えを感じていました。

 レッサーパンダ担当飼育員・中村あゆみさん:「(Q.もうすぐお別れですが?)動物園の飼育員ですので、お別れはつきものですし、れいかの場合はとても喜ばしい意味でのお別れになりますので、本来なら手放しで喜びたいところなんですけれども、れいかは少し繊細なところがあって、他の子のお引っ越しよりも心配ではありますが、こういった試練を乗り越えて成長していってほしいなという気持ちもあるので、応援したいと思っています」

 新天地、東山動植物園によりますと、れいかは病気を持っていないかなどを調べる検疫検査を受けた後、3月にオープンしたばかりのぴかぴかの獣舎で新しい暮らしを始めます。早ければ2週間ほどで公開される予定です。

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