「市長室にシャワー設置」市川市長の不信任案が否決[2021/06/12 07:29]

 市長室に設置されたシャワー室を巡って揺れる千葉県市川市議会で、市長に対する不信任決議案が11日に提出されましたが、反対多数で否決されました。

 市川市の村越祐民市長は2020年に市役所を建て替えた際、市長室の中にシャワー室を設置したとして市議会で問題になっています。

 設置費用は約360万円とされ、庁舎内には別のシャワー室もあることから、撤去を求める決議案が市議会で可決されていました。

 これに対し、村越市長は今月、「シャワー室は普段は使わず、災害時に女性職員に使ってもらう」として、撤去しない方針を示しました。

 こうした市長の対応などに対し、11日の市議会で村越市長への不信任案が提出されました。

 市川市・越川雅史議員:「(市長は)シャワーの撤去に応じることはなく、去る6月1日に記者会見を開き、シャワーの撤去には応じない、災害時、私が使った後、女性職員に使ってもらうなどと議会の議決を無視し、市民の声に耳を傾けない態度を鮮明にしました」

 不信任案は午後に採決され、反対多数で否決されました。

不信任案を提出した越川雅史市議は「シャワー室の問題は決着していない」として、引き続き議会で追及するとしています。

 一方、村越市長は「コロナ禍の今、市の業務を停滞させるわけにはいかない」と話しました。

 市川市では2019年に村越市長が公用車として導入した高級電気自動車を巡り、市議会で批判を受けてリース契約を解除しています。

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