予報士のつぶやき 夏至 日没の意外な事実[2021/06/21 13:44]

予報士のつぶやき担当が夏至にあたり「夏至だからネタに困らないでしょ」と言われプレッシャーを感じています。夏至ってさみしさを感じませんか?私は日の長い季節が好きなので「ここから冬至に向かって日がどんどん短くなってくるのか」と少し悲しくなります。

同じような思いを持った人、きっといるはずです!そんな方に朗報。確かに、夏至以降日の長さは徐々に短くなりますが、日没の時間は夏至の後もう少し遅くなるのです!国立天文台HPから東京の日の出日の入りの時間を見ていきます。

東京    日の出 日の入り(日没)
6月21日  4:25  19:00
6月22日  4:26  19:00
6月23日  4:26  19:01

このように日の出の時間は夏至までが最も早くなっていますが、日の入り(日没)の時間は6/23〜7/4までが19時01分と最も遅くなるのです。

私は日の出の時間、寝ていることが多いので、日没の時間に注目して夏至以降2週間くらいは「まだ日没の時間は最もおそいのだ」とワクワクしながら過ごそうと思います。

もう一ネタ書こうと思い調べたのは全国各地の日没時間。国立天文台HPから47都道府県の県庁所在地、夏至の日没を調べると最も早いのが千葉の18:58、最も遅いのが福岡と長崎の19:32。あれ?イメージと違う。単純に西から東の都市が並ぶかと思っていました。

そうか、西に沈むのは春分と秋分で夏至は北西に太陽が沈むから九州北部の日没が遅く、関東が早くなるのか。ちなみに冬至は南西に沈むので沖縄地方の日没が遅くなります。

当たり前でしょ!気象予報士なのにそんなことも知らないの?と言われそうですが、知らずにきょうまでやってきました。一つ勉強になった2021年の夏至でした!

テレビ朝日気象デスク 佐藤圭一

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