【5歳の園芸少年】地域に笑顔を「しそ どうぞ!」[2021/06/25 21:00]

サタデーステーションが取材したのは、福岡県に住む 丸山幸星(こうせい)くん 5歳。
この少年、実はあることで話題なんです。
近所のおじいちゃんに聞いてみると…「かわいい」「いいことですよ」との返答。
看板には「しそごじゆうに ぼくのにわにできました」の文字が書いてあります。
実は幸星くんの野菜の「おすそわけ」が近所で評判なんです。

野菜を育てることが大好きな幸星くん。
おじいちゃんの真似をして、去年からは一人で育てるようにもなりました。
今年はたくさんの野菜の栽培にも挑戦しています。

幸星くんのお母さんによると…
「自分でしたのは3歳ぐらいから。手伝ったり土で遊んだり幸星の祖父としだしたのは2歳ぐらいから」
とのこと。
5歳の子供といえば、おもちゃやお菓子を欲しがるお年頃ですが、なんと幸星くんは、、、
「それより苗が欲しいとかですね。食いしん坊なのは食いしん坊なので、たぶん苗も成長したら食べられるというのが一番なんでしょうね」

この日も先ほど取れたヤングコーンを我慢できず早速食べてしまいました。

そもそも幸星くんが近所の方に野菜のおすそわけを始めたのは多くできてしまったシソがきっかけでした。
「せっかくなら誰かにあげようよ」と自分で作った看板と一緒に家の前に置くと、思いがけないことが起きました。

看板に、感謝の言葉が書きこまれていました。
「ありがとう1ついただきました」
「ありがとう大事に育てます」

おすそわけをもらったご近所の人たちと、幸星くんにつながりが生まれたのです。
幸星くんも看板に紙を付け足す形で想いを伝えます。
「もらってくれてうれしいです」

このつながりに近所の方は、、、
「みんなね、喜んでいますよ。楽しみで看板がかわいい」

新しい看板も作り始めました。
完成した看板には、「パセリもらってください。ごじゆうにどうぞ」
看板を設置し、この日はシソと一緒にパセリを加えて待っていると、、、
近所のおじいちゃんが訪れます。
「パセリなんぼ?」
幸星くんは、「なんぼでもない」といって袋を渡します。
「はい、どうぞ」
おじいちゃんがお財布を出そうとすると…
「(お金)いらん、いらん」
と代金をお断りしてパセリをおすそわけ。
「はい、ありがとう」
おじいちゃんは深いお辞儀をしてくれました。

幸星くんの「おすそわけ」が生み出した交流におばあちゃんは、、、
祖母「(コロナ禍だから)ほとんど出ることもないし、ほかの人と話すことがないのに、こういう事でつながりができるというのは、ものすごくうれしかった」

幸星くん、今後は大根やソラマメを栽培して、「おすそわけ」を続けていきたいそうです。

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