拉致問題オンライン国連シンポジウム開催[2021/06/30 00:44]

 日本やアメリカ政府などによる拉致問題の国際シンポジウムが開かれ、拉致被害者の横田めぐみさんの弟の拓也さんは「母が元気なうちに」と一刻も早い救出を訴えました。

 新型コロナウイルスの影響で、オンラインで行われたシンポジウムには拉致被害者・横田めぐみさんの弟の拓也さんら拉致被害者家族のほか、加藤官房長官やアメリカ、オーストラリアの政府関係者らが参加し、拉致問題の解決について話し合われました。

 拓也さんは去年、父親の滋さんが亡くなったことに触れたうえで、「どうかせめて母が元気で健康なうちにめぐみと日本で再会させてほしい」と訴えました。

 また、43年前の6月29日に行方が分からなくなった拉致被害者・田口八重子さんの長男の飯塚耕一郎さんは「家族は拉致被害者と静かな日常生活を送ることのみをただただ切望しています」と話しました。

 加藤官房長官は「日本と北朝鮮で一緒に明るい未来を描いていきたい。拉致問題を解決し、国交正常化を目指していく」と方針を述べましたが、「相手があること」を理由に、解決の具体的な期限については明言を避けました。

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