熱海「どんな姿でも…」夫が行方不明 直前までLINE[2021/07/06 15:54]

 静岡県熱海市伊豆山地区。土石流はすさまじい勢いで、山の麓に広がる住宅を次々とのみ込んだ。

 道の脇に止めている車がぶつかったのか、フェンスも大きくひしゃげていて、車は泥をかぶっている。

 迫る72時間、警察や自衛隊など1000人規模の懸命の捜索活動が続けられた。泥をかき分けながら一歩ずつ進んで、行方不明者の確認を行っている。ただ、泥が深く、膝の上まで浸かってしまう場面もあった。

■“行方不明の同級生”と再開

 そんななか、行方不明者の安否を気遣う人々が…。

 同級生の行方を捜す、飯塚進さん(57)。その時、電話が…。

 飯塚進さん(57):「あ!そうなんだ!生きていることは分かったんですね」

 無事を確認するため、避難所へ。

 飯塚進さん(57):「諦めず、皆で連絡しようってやって、3日経ったら、ここにいるって分かったから」
 同級生・田中博さん(57):「それで、確認しにきたわけね。申し訳ねえ。本当に」

 安堵(あんど)し、握手を交わす2人。

 同級生・田中博さん(57):「本当に良かったと思っている。(心配かけて)本当に悪かったと思っている」

■家族が行方不明…依然連絡取れず

 夫と連絡が取れないという、小川慶子さん(70)。

 土石流が発生した時、小川さん自身は外出中で被害を逃れた。

 家族でやり取りをしていたLINEを見てみると、当日の午前7時25分、夫・徹さん宛てに次女から「お父さん、雨は大丈夫?こちらも洪水警報きたから、前の道路が冠水するかなと話してるよ」というメッセージが送られていた。

 徹さんは、その4分後に「おはよう。雨かなり強いけど、伊豆山は何でもないよ。皆、土日も雨だね。気を付けてね」と返信。

 そして、午前11時06分。徹さんはスタンプを送信後、連絡がつかなくなったという。

 自宅にいた妻・路子さんの行方を探している田中公一さん(71)。午前6時から警察が捜索をしていたが、この日は発見できなかった。

 5日、救助されたのは高齢の夫婦2人。性別不明の1人が心肺停止の状態で見つかり、その後、死亡が確認された。

 5日までに亡くなった人は4人。安否が確認できていない人は、24人となった。

■「トイレ困る」ライフライン寸断

 規制線のなかでは、消防隊員に先導されながら、大きな荷物を抱える住民の姿が…。

 6日から、被害が少なく、安全が確認された家屋の住民に限り、一時的に荷物を取りに戻ることが許可された。

 ライフラインが止まったままの地域も…。

 給水に行く住民:「(Q.水はずっと出ないですか?)きのう(4日)から」「(Q.くみに行くの何回目?)これで2回目」

 男性は、足元の悪いなか、階段を上り、自身と隣人の分の水をもらいにきた。

 給水に行く住民:「(Q.どんなことに困っている?)飲み物とガス。あと食べ物。一番困るのはトイレ。水洗で流すから」

 助け合いの動きも広がる。

 「免疫薬膳料理 駒子レストラン」主宰の西川駒子さんは、経営している店が土石流の被害に遭った。店で使うはずだった米でおにぎりを作り、避難所に配っている。

 「免疫薬膳料理 駒子レストラン」主宰の西川駒子:「日常が一日も早く戻ってほしいなと思います」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2021年7月6日放送分より)

※最新の情報は静岡県のHPをご確認下さい。

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