コロナ禍の最低賃金巡る審議 労使主張に差で難航か[2021/07/13 15:14]

 今年度の最低賃金の引き上げを巡る大詰めの審議が始まりました。去年は新型コロナの影響で引き上げの目安が示されず、今年はどうなるかが焦点です。

 最低賃金の引き上げの目安を決める厚生労働省の審議は13日午後2時に始まりました。

 最低賃金は現在、全国平均で902円で、政府は「骨太の方針」で早期に1000円を目指すとしています。

 おととしまでは4年連続で3%ずつ引き上げられましたが、去年は新型コロナの影響で目安を示さず、都道府県の引き上げ額は平均して1円にとどまりました。

 労働者側はコロナ禍で広がる格差の是正には大幅な引き上げが必要と訴えていて、使用者側は今の水準を維持するよう求めています。

 労使の主張に隔たりが大きく、議論は難航が予想されます。

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