直木賞に佐藤究さん 澤田瞳子さん[2021/07/14 17:41]

 14日午後に第165回の直木賞が発表され、佐藤究さんの「テスカトリポカ」、そして澤田瞳子さんの「星落ちて、なお」の2作品が選ばれました。

 テスカトリポカは、メキシコの麻薬密売人が主人公です。

 対立組織との抗争に敗れ、潜伏していたジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会い、日本で臓器ビジネスを行うといった犯罪小説です。

 作者の佐藤究さんは福岡市生まれの43歳です。福岡大学付属大濠高校を卒業し、2004年に作家としてデビューしました。

 直木賞は初めてのノミネートでの受賞となりました。

 もう1作品の星落ちて、なおは、明治・大正時代に活躍した女性浮世絵師の河鍋暁翠の生涯を描いた時代小説です。

 鬼才と言われた絵師の父が死んだ後、激動の時代を生き抜く姿をつづった物語です。

 作者の澤田瞳子さんは京都市生まれの43歳です。同志社大学大学院を修了し、奈良時代の仏教制度などの研究を経て2010年に作家としてデビューしました。

 1年前の直木賞でも作品が候補となりました。5回目のノミネートでの受賞となりました。

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