日本遺産初の取り消しか 文化庁「4件が再審査必要」[2021/07/16 17:12]

 「日本遺産」の登録が初めて取り消される可能性があります。

 文化庁は日本遺産のうち4件は「再審査」が必要だと発表しました。

 いずれも日本遺産を生かした地域づくりの将来像が明確ではないと評価されました。

 4件のうち岐阜市は「織田信長が活躍した戦国時代の城下町」として魅力を訴えてきましたが、「日本遺産として、それぞれの観光資源を関連付けてのアピールが弱かったのではないか」としています。

 また、島根県津和野町は幕末の城下町を描いた100枚の絵を使った観光を掲げています。

 担当者は「民間業者と協力して町を盛り上げることができていないことが原因ではないか」としています。

 再審査までに文化庁の指摘が改善されなければ11月にも登録が取り消される可能性があります。

 日本遺産は地域の魅力を伝えるために2015年に始まり、今回は最初に登録された18件について、日本遺産にふさわしいかどうかを文化庁が改めて審査していました。

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