放射4号線(国道246号)拡幅 渋谷も五輪へ激変[2021/07/19 20:00]

1964年の前回のオリンピックに向けて、東京はインフラ整備が急ピッチで進み、景色が大きく変わりました。
多くの道路、鉄道、建造物などが生まれた当時の映像を、シリーズで公開します。

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オリンピック関連の道路整備で放射4号線(国道246号)は、国立競技場、代々木の選手村と駒沢競技場を結ぶ「主要連絡路」と位置づけられました。

三宅坂から渋谷を経て、二子玉川まで抜ける道路の拡幅工事が1960年から始められました。

1962年の映像では用地買収が進み、周辺の木造建築を取り壊す様子が撮影されています。
住宅や店舗が立ち並び、高度経済成長で土地も値上がりしていたため、買収の交渉が難航した区間もありました。

渋谷駅南口の映像では、建設中の首都高速3号線の橋脚が見えます。
3号線はこの9年後の1971年に用賀から東名高速につながります。
渋谷以西でその下を走る放射4号線は、赤坂見附から三軒茶屋までは幅40m、三軒茶屋から駒沢までは幅30mに拡幅されました。

オリンピックに間に合うよう、工事は夜間も行われました。

1964年5月31日の映像です。
「赤坂見附陸橋」のプレートが映し出されます。
赤坂見附の交差点をまたぐ陸橋が完成しました。開通は翌日の6月1日でした。

8月にはオリンピック関連街路の完成を祝う式典が開かれました。
参列者を前に東龍太郎東京都知事が挨拶しました。

駒沢の競技場前の放射4号線も完成しています。
当時のニュースは「オリンピック開幕に向けての準備も万全」と伝えています。

※この映像にはナレーションはありません。ご了承ください。

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