一日100万回超も…「今の接種ペースでは減らない」[2021/07/21 12:38]

 国のクラスター対策班のメンバーが取材に応じ、「今のワクチン接種のペースで現在の感染拡大の波が自然に落ちることはない」との分析結果を明らかにしました。

 厚労省クラスター対策班・京都大学、古瀬祐気准教授:「(ワクチン接種が進み)自然と感染が収まると期待している人が一定数いると思う。残念ながらその可能性は計算上かなり低そうで、今程度のワクチンの接種ペースでは、この夏の波が自然に落ちることはない」

 新型コロナワクチンは一日に100万回という政府の目標を上回る速さで接種が進められています。

 しかし、京都大学の古瀬准教授は、このペースでも今の感染の拡大が自然に収まることはないとの分析結果を明らかにしました。

 ワクチンに頼るだけでは「感染が今年中に収まることはない」とも話し、政府内で検討が始まろうとしている接種後の行動制限の緩和については慎重な判断が必要だとしています。

 厚労省クラスター対策班・京都大学、古瀬祐気准教授:「ワクチンを打った人が経済活動を始めると打っていない人も動かざるを得なくなってしまい、それがきっかけで感染が拡大することも考慮してほしい」

 古瀬准教授は今月初めに東京都の感染者数を試算していて、ほぼその試算通りに感染が拡大し続けています。

 厚労省クラスター対策班・京都大学、古瀬祐気准教授:「(緊急事態宣言は)これまでと同じ効果が出れば接触機会は30〜40%下がると思う。今回そうなるかを含めて今週の数字(感染者数)が注目だと思う」

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