開幕前日も迷走続く…“五輪仕切り”組織委の役割は[2021/07/22 23:59]

 23日に東京オリンピックの開会式が行われますが、直前まで関係者の辞任・解任が相次ぐなど混乱が続いています。なぜ、こういった事態が続くのでしょうか。すべてを仕切るはずの組織委員会について考えます。

 23日に迫った開会式。しかし、また大会スタッフが姿を消しました。

 組織委員会・橋本聖子会長:「開閉会式の制作、演出チーム、クリエイティブチームの一員である小林賢太郎氏が、自身の公演で過去に歴史上の痛ましい事実を揶揄(やゆ)するセリフを使用していたことが分かりました。東京2020組織委員会はこれを受けまして本日、小林氏を解任することに致しました」

 大会の顔ともいえる開会式の演出を手掛けていた小林賢太郎氏が解任されたのです。

 小林賢太郎氏のコメント:「私が書いたコントのせりふに、極めて不謹慎な表現が含まれていました。思うように人を笑わせられなくて、浅はかに人の気を引こうとしていたころだと思います。不快に思われた方々におわび申し上げます。申し訳ありませんでした」

 小林氏は、お笑い芸人だった時代にユダヤ人の大虐殺「ホロコースト」を揶揄するようなコントを演じていたとして、世界的なユダヤ系団体に抗議を受けていました。

 菅総理大臣:「(Q.小林賢太郎氏の解任について受け止めを)ご指摘の件につきましては言語道断、全く受け入れることはできない。組織委員会は重く受け止めていると思う」

 開会式前日まで収まらないトラブルとゴタゴタ。

 開会式に関しては楽曲を担当する小山田圭吾氏も過去の障害者へのいじめが問題視され、辞任。

 見えてくるのは、組織委員会の仕切りの悪さです。

 感染対策について、組織委員会は選手や関係者と一般市民を分離する「バブル方式」を採用していますが、問題点や穴が指摘されています。

 立憲民主党・逢坂誠二議員:「15分以内であれば、行先無限定で外出できるという貼り紙まで出されていた」

 関係者が隔離のために宿泊するホテルに、15分以内の外出を認める案内板が設置されていたことが大きな問題に。

 さらに検査を受けていない選手や関係者への対応について、一部の大会幹部を優遇するとも解釈できる、特別な内部マニュアルが存在すると指摘。

 立憲民主党・斉木武志議員:「15ページ見て下さい」

 内閣官房オリパラ事務局・丹菊将貴参事官:「(資料を)入手してないので先生、読み上げて下さい」

 その時、隣の人がある資料を机の下に…。

 立憲民主党・斉木武志議員:「そこにあるじゃないですか?彼、持ってるじゃないですか?机の下に隠さないで!はい出して!」

 隠された資料は、再び机の上に。

 内閣官房オリパラ事務局・丹菊将貴参事官:「本来こういう内部マニュアルが組織委員会の外に出るということは非常に遺憾です」

 また、自転車競技が行われる静岡県伊豆市では、選手たちが市民も使う公道で練習を始め、戸惑っています。

 伊豆市オリパラ推進課:「バブル方式になったので公道走行はないと思っていた。今月上旬に公道走行について組織委から連絡があり、市長ともども驚いた」

 次々と浮かび上がる、バブルの穴。

 22日、東京の新規感染者は1979人。日ごとに感染者が増えるなか、これで安全な大会運営はできるのでしょうか。

 そして、問題は感染対策以外にも…。

 選手村のエアコンのリモコンが日本語表記で分からないという指摘や、海外メディアによる食事への不満、ベッドや部屋が小さくて使いにくいなど様々な声が。

 ロシアメディアの記者:「(選手村の部屋には)冷蔵庫もテレビもない。5、6人で一つのトイレを使っている。フェンシングのヘッドコーチはまるで中世の日本のようだと言っている」

 組織委員会・橋本聖子会長:「そういった声を私自身聞きながら、できる限りの対応をしっかりやっていきたいと思います」

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