聖火が都庁に到着 全国を121日間かけ1万人が繋ぐ[2021/07/23 12:45]
全都道府県をつないできたオリンピックの聖火が23日に東京・西新宿の東京都庁に到着しました。
(社会部・鈴木彩加記者報告)
3月に福島県を出発し、121日間をかけて約1万人がつないだ聖火リレー。都内のリレーの最終地点、東京都庁にたどり着きました。
後ろのステージには聖火皿が設置されています。
ただ、感染対策のために会場には一般のお客さんは入ることはできません。
関係者やランナーの家族たちだけが見守るなかで静かにセレモニーが行われることになります。
この後、まもなくランナーたちによるトーチキスが行われる予定で、歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが東京都内最後のランナーを務め、聖火皿へと点火します。
聖火リレーはすべての都道府県を巡りました。
ただ、東京都を含めて7つの自治体では緊急事態宣言が出ているなかで行われました。
感染拡大のリスクとは隣り合わせの状況で20の都道府県が公道での走行を一部もしくはすべて取りやめたほか、全国の約6割でイベントを無観客にするなど本来の形での開催を断念しました。
ある都庁の幹部は、「なんとかして最後まで聖火をつなげたことにホッとしている」と話す一方で、「オリンピックを盛り上げるという目的は果たせたのだろうか」と苦しい胸の内を漏らしていました。
聖火はこの後、国立競技場へと運ばれ開会式で聖火台へとともされます。