激レア深海生物が話題「飼育が難しいのでお早めに」[2021/07/29 09:17]

 ツイッターに投稿されたレアな深海生物の写真が海の幸を使ったある和食にそっくりだと話題になっています。

 福島県いわき市小名浜にある水族館「アクアマリンふくしま」では貴重な深海生物の展示が始まっています。

 北海道の羅臼沖、800メートルから1200メートルの深い海で見つかりました。大きさは3センチほど。

 「ウオノシラミ属の一種」と書かれて展示されているのですが…名前はないのでしょうか。

 飼育員・日比野麻衣さん:「『属』から『種』まで落とす際には、口の部分の解剖が必要で、1個体しかいないので解剖するわけにもいかず、今回の個体が死んだ時に解剖して『種』まで分かるんですが、愛称というか親しみを込めて『しらみちゃん』と身内では言っています」

 ウオノシラミ属の「しらみちゃん」。

 水族館がツイートした写真があの和食に似ています。コメントには「寿司(すし)にしか見えない」「サーモンの握りに見えました…腹減ってるのかな」「ゆでエビの握りに見えました」と書き込まれています。もはや、寿司であることは当然で、サーモンかエビかが争点のようです。

 飼育員・日比野麻衣さん:「(Q.サーモン?エビ?どっち)どちらかといえば甲殻類なのでエビかなとは思いますが…」「(Q.しらみちゃんをもし食べたらどんな味?)基本的にグソクムシ科なので、そういうのを食べた人によると“ゆでたエビのような味”がするということです。果たしておいしいかどうかは別として、甲殻類の仲間ではあるので同じかなと」

 18日から展示が始まっている「ヒロメオキソコエビ」。4年前に知床沖で見つかって「新種」となりましたが、それ以来、一度もお目にかかれていなかった、まさに激レアです。

 アクアマリンふくしまは「どちらも飼育の難しい生き物なので、見たい人はお早めに」と呼び掛けています。

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