“ナンペイ事件”から26年 恩師「なぜ高校生が…」[2021/07/30 17:20]

 東京・八王子市のスーパーで女子高校生ら3人が殺害された事件から、今月30日で26年です。女子高校生の恩師が「なぜ高校生が巻き込まれたのか」と悔しさをにじませました。一方、10年以上捜査に携わってきた捜査幹部は「警察は諦めずに執念の捜査を続ける」と事件解決への思いを語りました。

 1995年7月30日、八王子市大和田町のスーパー「ナンペイ」でアルバイトの女子高校生・矢吹恵さん(当時17)ら3人が殺害されました。

 警視庁は延べ21万人以上の捜査員を投入していますが、事件は未解決です。

 矢吹さんが通っていた高校の学年主任だった伊藤孝久さん(70)は「26年間、気持ちは変わることはない」と話し、悔しさをにじませました。

 当時の学年主任・伊藤孝久さん:「真面目で明るくて笑顔が素敵な高校生でした。教え子が亡くなるということは、いつまでも忘れられない記憶として残っている。保母さんになりたいってことで新たにピアノとかオルガンとか、将来に向けてやっていた。子どもたちが大好きでしたね。なぜ高校生が巻き込まれたのか、真相を知りたい」

 また、10年以上捜査に携わり、専従班を率いる捜査1課の岩城茂警視は来年春に迫る定年退職を前に、現役の刑事としての時間が少なくなるなか、「決して諦めていない。必ず犯人を捕まえる」と事件解決への思いを語りました。

 警視庁捜査1課・岩城茂警視:「非常に長引いてしまって(被害者には)大変、申し訳ない。警察は諦めずに執念の捜査をやっています。当時、話すことができなかったけど、今だから話せるんだという方がいたら(どんな情報でも)話して頂きたい」

 情報提供は年々、減少傾向にあります。

 警視庁は発生からちょうど26年となる今月30日から八王子駅前の大型ビジョンなどで新たに動画を公開し、引き続き情報提供を呼び掛けています。

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