安倍前総理に一部「不起訴不当」 検察審査会[2021/07/30 22:55]

 桜を見る会の前夜祭を巡って去年、不起訴処分となった安倍前総理大臣について、東京の検察審査会は一部を「不起訴は不当」と議決しました。

 安倍前総理大臣は「桜を見る会」の前夜祭を巡り、費用などを収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反や費用の一部を負担して有権者に違法な寄付をした公職選挙法違反などの疑いで刑事告発され、東京地検特捜部が去年12月、嫌疑不十分で不起訴処分としました。

 検察審査会は告発した市民団体からの申し立てを受け審査していましたが、今月15日付で寄付行為などの一部について「不起訴処分は不当」と議決しました。

 「一部の参加者の供述だけで参加者全体について寄付を受けた認識がないと判断したのは不十分と言わざるを得ない」「総理大臣であった者が秘書がやったことだとして関知しない姿勢は国民感情として納得できない」などと指摘しています。

 これを受け、東京地検特捜部が改めて捜査することになります。

 また「安倍晋三後援会」などの収支報告書に前夜祭の収支を記載しなかったという政治資金規正法違反などについては「不起訴相当」としています。

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