地検が“起訴取り消し”の会社社長「謝罪なく残念」[2021/08/02 23:27]

 軍事転用可能な装置を不正に輸出したとして起訴された横浜市にある会社の関係者について、東京地検は先週、起訴を取り消しました。会社社長は「謝罪がないのが本当に残念」とコメントしました。

 横浜市の機械製造会社「大川原化工機」の大川原正明社長ら2人は軍事転用可能な精密機器を中国や韓国に不正に輸出した疑いで逮捕・起訴されました。

 3日の初公判を前にして東京地検は先月30日、大川原社長らの起訴を取り消しました。

 大川原化工機・大川原正明社長:「(技術を用いて)平和と健康な社会づくりに貢献するんだということでやってきましたし、(起訴取り消しについて)捜査機関・検察官から謝罪がないということについては本当に残念です」

 東京地検は起訴を取り消した理由を再捜査の結果、輸出規制の条件にあてはまらない可能性が出たためだと説明しています。

 大川原社長らは今後、国家賠償請求訴訟を起こすか検討するとしてます。

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