感染さらに増加恐れ 専門家「災害時の状況に近い」[2021/08/12 06:30]

 厚生労働省の専門家会合は、首都圏などの医療体制は「もはや災害時の状況に近い局面」だとして、新型コロナの感染者はさらに増加する恐れがあるとの厳しい見通しを示しました。

 アドバイザリーボード・脇田隆字座長:「首都圏を中心に厳しくなっていて、もはや災害時の状況に近い局面を迎えている」

 厚労省で11日に開かれた新型コロナ対策の会議では、繁華街などでの夜間の人出について、「若者だけではなく入院リスクの高い40代、50代も多い」として、首都圏の感染者はさらに増加するとまとめました。

 医療体制を拡充しての対応には限界があり、「多くの命が救えなくなるような危機的な状況が危惧される」と指摘しています。

 また、脇田座長は会見で観客を入れてのパラリンピック開催については、「個人的にはお勧めしたくない」と述べました。

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