社会

報道ステーション

2021年8月18日 23:30

社会課題の解消に…「顔の見える電力」が描く未来

2021年8月18日 23:30

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『未来をここからプロジェクト』去年のジャパンSDGsで最高賞を受賞し、環境ビジネス界に新風を巻き起こしている人がいます。ベンチャー企業『みんな電力』大石英司社長(52)です。

大石さんが評価されたのが、クリーンな電力を生む生産者の顔を見えるようにしたことです。
大石英司社長:「社会課題の根源って、実は、顔の見えないライフスタイルにあるのではないかと思っていて。今まで電気って使うことしか考えたことなかったけど、みんなで電気を作って、個々の人たちに顔を出して売っていったら、富の分散化が起こって、貧困の解消につながるかもしれない。これは面白い」

みんな電力の役割は、発電所と契約し、ユーザーに電力を供給すること。いわば、ユーザーと発電所とつなぐ仕事です。ホームページなどで、全国にある発電所をどんな人が運営して、また、どんな方法で電力を生み出しているのか、詳しく知ることができます。検針票があれば、工事の必要もなく、すぐに切り替えることも可能。“5分でSDGs”というのが売りです。
大石英司社長:「今まで自分の電気代、電気がどこに払われているのか全くわからなかった。だから、そこを顔の見える化した。自分の電気代が、どこにいくら払われて、自分の意思で故郷の風力発電にお金払いたいとか、毎月、電気代を払うなら福島復興に役立てたいとか」

利点はそれだけではありません。
大石英司社長:「今だと、再生可能エネルギーといっても、山を切り崩して環境破壊しているのか、エコなのか、よくわからないなというのが地方に行ったらあったりする。だから私たち、厳しい調達基準を設けていて、基準をクリアした発電所からしか電気を買わない。唯一の会社でもある」

この“顔の見える電気”が評価され、丸井グループ、リコーなど、名だたる企業と契約。既存の電力会社にはないユニークな発想と取り組みで注目を集めています。

そんな大石さんが特に今、力を入れている事業があります。それは農薬や化学肥料などを使わない有機農業と電力を組み合わせたソーラーシェアリングの普及です。太陽光発電の収入を得ることで、商売になりづらい有機農家を支援するのが狙いです。実は、大石さん、今後、さまざまな分野で生産者の顔を見えるようにしていきたいといいます。
大石英司社長:「(Q.未来はどういうところを見ているのか)実は、着ているものとか、食べるものとか、そのスーツは誰が作ったのか、パッと言えたりするか。そこはすごい課題だと思っていて、この洋服だって、過酷な労働環境で作った服なのかもしれない。顔が見えない生活をほとんどの人がしている。社会課題の根源は、顔の見えないライフスタイルにあるのではないかと思っていて。顔の見える生活をすることで、社会課題の解決、貧困の解消、顔の見える生活を皆さんにお届けすることで、結果的にそこにつなげていくというのが、今、僕らがやりたいこと」

なお、インタビューの完全版は記事下の【「社会課題の解消に…「顔の見える電力」が描く未来」完全版】からご覧いただけます。

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