コロナ禍の仏で人気 ニッポンの駄菓子を世界へ![2021/08/22 18:17]

 日本の「駄菓子」が、フランスで人気になっています。そのきっかけは、日本で暮らすフランス人男性がコロナ禍で始めたあるビジネスでした。

 日本のスポーツ用品メーカーに勤務する、フランス人のバティステ・デラノアさん(25)。コロナ禍で始めたある「副業」が大ヒットしているといいます。大量の駄菓子を購入するデラノアさん。実は、1年前から日本の駄菓子、25種類を詰め合わせたボックスをインターネットで販売しています。その名も「東京スナックボックス」。

 デラノアさんは去年、新型コロナウイルスでフランスに帰れない時、両親に駄菓子を送り、それが好評だったため、この副業を思い付いたといいます。

 バティステ・デラノアさん:「(Q.人気の駄菓子は?)うまい棒は結構、食べやすいし、味はおいしいから。なぜか分からないけど、メロンパンは(フランスで)人気で、メロンパンのような駄菓子も結構、人気です」

 価格は、送料込みで約4500円。多い月で500セットも売り上げるほど、フランスでは日本の駄菓子が人気なんです。

 バティステ・デラノアさん:「(お客のなかには)おじいちゃん、おばあちゃんが子ども(孫)のために注文しています」

 ユーチューブで試食の動画をアップするフランス人も…。

 グラン・モルガンさん:「これ可愛すぎる。何だろう?ものすごくおいしい。これ気に入った。全部、食べちゃおうかな」

 人気の理由には、新型コロナが関係しているといいます。

 バティステ・デラノアさん:「日本にすごく行きたいけど、タイミング悪かったとか」

 日本が大好きなフランス人が、新型コロナの影響で来日できないため、駄菓子の需要が伸びているといいます。

 半年前から駄菓子を注文している、フランス人のディミトリー・ジゴーさん(44)と妻のネリーさん(40)。

 妻・ネリーさん:「これまで日本に旅行に行って、色々、知っているので、日本を近くに感じることができると思って注文しました」

 これまで2度、日本を訪れたという2人。去年も日本への旅行を計画していましたが、新型コロナの影響で断念したそうです。

 ディミトリー・ジゴーさん:「僕は漫画とスーパー戦隊ものが好きです」

 妻・ネリーさん:「オイシイ。日本の駄菓子はパッケージもとてもすてき。フランスのは色使いも単調で、イラストもあまり書かれていないんです」

 今では、フランスだけでなく、スイスやベルギーなど、ヨーロッパ各国から、駄菓子の注文が来ているといいます。

 バティステ・デラノアさん:「これから駄菓子かもしれないけれども、駄菓子じゃなくても自分の会社を作りたい」

 これからも、日本の魅力を海外に発信し続けたいということです。

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