まもなく夏休み終了10代以下の感染急増で不安[2021/08/22 22:30]

強い感染力を持つデルタ株の影響で10代以下の子どもの感染が急増しています。新学期を前に、子どもから子ども、そして親への感染拡大に懸念が広がっています。

▽「もしもママが…」感染した母“覚悟のメモ”
『もしもママがたおれたら…きゅうきゅうしゃをよぶ ママのようすをつたえる』
新型コロナに感染した30代の母親が子どもたちに向けて用意したメッセージ。まだ、ワクチンは予約すらできていない状況でした。
「私にもし何かあった場合なんですけど、救急車の呼び方(電話の)かけ方ですね。まず何をして、何を伝えてという…」
都内に住むAさんは、30代の夫と、9歳、7歳、4歳の3人の男の子の5人家族。
「咳と痰が詰まるのと、やっぱり息苦しさがありまして。今日は特に鼻の上の部分がすごい痛いです」
最初に9歳の長男に鼻水と咳の症状が現れ、Aさんも匂いを感じなくなりました。
翌日、PCR検査を受けたところ、2人とも陽性。
「子供がいるからか、あらゆることを想定してしまうので、最悪の場合も頭にすぐよぎって、このノート作りました」
書き出しは『もしママが自分で決められない状態になったら…』
万が一に備えた“エンディングノート”です。
「いかなる延命治療もお断りします。気持ちだけ受けとっておく。苦しそうな顔をしているなら、苦痛緩和は喜んで受けます。ありがとう」
「(容体が)急変して自宅で亡くなられる方もニュースで見ましたので、自分がコロナ陽性ってところまできていて、ここからはもう本当に治るか急変するか、もしくは自宅で亡くなるかと、そういう道は絶対考えられるので…」
Aさんは重症化の不安の中、これ以上、家庭内で感染が広がらないよう、試行錯誤を続けています。
「まずは陽性の私と長男、検査を受けていない次男 三男と主人の生活圏をとにかく分けようと」
食事は感染した2人と感染していない3人でテーブルを分けて、お互い背中を向けて座ります。寝室は別々に、トイレも階を分けました。消毒が必要な場所も漏れがないよう、一覧にする徹底ぶりです。
22日になって、残りの家族3人の陰性が判明しました。ひとまず安心はしたものの―
感染した長男はマスクをしていますが、他の2人は遊びに夢中なのか、マスクを外してしまっています。
「4歳は結構(マスクを)とっちゃうのでこちらが気を付けて『ちょっとだけでもつけて』って話してはいますが言ってもやっぱりだめですね」
「子どももまだ小さいので『ママ、一緒に遊ぼう』って三男なんかは来ますし、追いかけっこを始めたり、3人で戦いごっこを始めたりするので」
保健所からはあと10日ほどの自宅待機を求められたといいます。
「『生活領域を分けて』と保健所からも言われましたが、やはり子どもがいると難しいので、『これで十分かな』という不安とずっと戦いながらの分離生活になっています。“絶対にうつしてはいけない”というプレッシャーはすごくある。」

▽10代以下の感染急増“子どもから親”も
これまで“かかりにくい”とされてきた子どもへの感染が、急増しています。
武田内科小児科クリニックでは、発熱などで検査を受けに来る子どもが後を絶ちません。
(武田内科小児科クリニック 武田千賀子副院長)「デルタ株の影響だと思います。検査の数が1週間の間に増えている。3分の1は陽性が出ております。お子様がかかりやすい環境に入っているのは確か」
以前は、仕事などで外出する“親から子ども”への家庭内感染が多かったのですが、最近は“子どもから親”にうつるケースも目立ち始めたと言います。
「保育園でお子様たち同士でうつって、そこでおうちにお子様が持って行って、おうちのお母様がかかってしまったというパターンがあります。お子様から大人にはあまりなかったんですけれど、やはり感染力がそれだけ強いんだと思います。」
東京では夏休み前に49%だったデルタ株の割合が、今や98%に。心配されるのは、学校の再開です。
「2学期が始まるとどうしても子ども同士の感染が起きてくる可能性があります。その子どもたちが感染して、おうちの中に持っていくと、大人の方がまたそこから会社に行くと、会社の中で発生してしまう可能性が十分考えられます。」
(佐々木一真アナウンサー)「都内の小中学校では早いところで25日から2学期が始まります。保護者からは学校再開に対する不安の声が聞かれました。」
(小2の母親)「コロナに子どもが感染したら、親もなっちゃうかもしれないし、それが不安ですよね。気を付けなさいよと言っても、鼻とか出ちゃったり、だから対策も不安ですよね。」
(小学生3人の父親)「ワクチンの予約がなかなか取れない状態で、打てていない状況なので不安はありますね。」
Q.夏休みはできれば延長してほしい?
「延長してほしいけど、ある程度学校でも(子どもを)見てもらえる時間がないと、正直夫婦共働きとなると限界があるのかな。」
複雑な思いは、子どもからも―。
Q.夏休み終わるけど、どうかな学校行くの?
「友達と会えるのが楽しみ。ちょっと怖いなという部分もあります。(ワクチン)注射がまだ12歳になってないから打てないから、(コロナに)かかるのが心配です。」

▽“宣言拡大”初の日曜 京都の観光地は
政府は、新たに“緊急事態宣言”を京都や福岡など7府県に拡大。 “まん延防止等重点措置”も宮城や広島など10県を追加しました。
4度目の “宣言”となった京都。清水寺周辺では、シャッターを下ろしている店も目立ちます。
(土産物店)「おとといの雨の日は傘3本売って(売り上げ)900円。きのうは1000円。 “宣言”発出させられて4回目なの。うわーまたか…」
(観光客)「(宣言の)効果っていうのはあまり、それを出したからって(感染者が)減っているわけじゃないしもう強引ですけどロックダウンとかその辺までいかないとだめじゃないかと思いますね」

▽東京4392人感染「人出5割減」達成遠く
(佐々木一真アナウンサー)「東京でも緊急事態宣言が来月12日まで延長ということになりました。今日の浅草ではこのように和服姿で記念撮影を楽しむ人の姿が見られます」
22日、東京の新規感染者は、4392人。日曜としては過去最多。さらに、陽性率を見ると今月に入り20%を超えていて、市中感染はもっと広がっているといいます。
(政府分科会 尾身茂会長)「検査の陽性率がこれだけ高いということは実際の検査の供給体制が間に合っていない。実際に報告されたよりも実態の感染者はもう少し多いと思います。」
政府の分科会は12日、この2週間で「人出を5割減らす必要がある」という提言を出しました。
すでに10日経っていますが、その間の平均を見てみると、浅草で10.2%減、渋谷で21.2%減など、人出は減ってはいるものの “5割減”には程遠い状況です。
(街の人)「こうなったのも1年以上続いていて、(政府は)いまだに何も手が打てていない、ただ緊急事態宣言を延ばすっていうことだけ」
「感染者数もどんどん日に日に増えているし、人出が(宣言を)延長したことで減ったわけではないので、あまり効果は実感してないです。」

8月22日『サンデーステーション』より

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